紡ぐ時間(3) ページ3
「ヌルフフフ、どうでした？コードネームで過ごした気分は？」
「「「なんか、どっと傷付いた…」」」
訓練を終え、教室に戻って来た私達は疲れ果てていた。
シンプルに悪口なものからよくわからないものまで取り揃えられていたコードネーム。
いや、なんだよ！歩く大人の遊びって！ちょっとエチくすんな！
「ポニーテールと乳って〜」
「すごいサルって連呼された…」
【矢田桃花…ポニーテールと乳 岡野ひなた…すごいサル】
「萌え箱…とはどういう意味ですか？」
「そのままの意味じゃないかな？」
【律…萌え箱 原寿美鈴…椚ヶ丘の母】
こう見ると、皆が自分のことをどう思っているのかを知れた気分でなんだか嬉しいけど。
「殺せんせー、なんで俺だけ本名のままだったんだよ」
唯一、本名のジャスティスがコードネームとして使われた木村くん。
「今日の体育の内容は君が活躍できる内容でした。さっきみたいにかっこよく決められたなら、
そう言われても、なかなか納得できない木村くん。
そりゃそうだ。いくらしっくりする場面が来たとしても、本人はずっとその名前に向き合っていかなきゃいけないんだ。
そう思っていると、殺せんせーは名前が改名できる、という話を持ち出した。
「親がくれた立派な名前に正直大した意味はない。
意味があるのは、その名の人が実際に人生で何をしたかだ。名前は人を作らない。人が歩いた足跡の中にそっと残るだけです。
もうしばらくその名前、大事に持っておいたらどうでしょう？」
「そうしてやっか！」
そう言って微笑む木村くんはスッキリした顔をしていた。
そして、殺せんせーのコードネームは
【竹林孝太郎…メガネ(爆) 狭間綺羅々…E組の闇】
*
「ねえA、この後時間ある？」
『うん、全然時間あるよ』
放課後になって帰り支度をしていると、カルマに話しかけられる。
基本的に一緒に帰っているのだが、ライブがあるときだけ私が先に帰っている。
「良かった、俺ん家で勉強会しない？」
『うん！全然いいよ〜お邪魔します』
そう言うと嬉しそうな顔を近付け、耳元で一言。
「コードネームに近寄るために、もう1つ大人の遊び覚えよっか」
私は無事に帰れるのでしょうか。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
