28*死神の時間・前編 ページ20
この教室で培った"暗殺の力"を"誰かを守る目的"以外には使わないことに決めた私達。
そんな私達の元に、新しい高性能の体育着が届いた。
そのことでクラスの話題は持ち切りだった。
「ビッチ先生！昨日もらったプレゼント、凄かったんですよ！」
「うん！新型体育着…テンション上がるね！」
「ふふん！あれね、私がデザイン案を出したの！烏間のやつ、男女同じ服にしようとしてたのよ！」
なんて言うビッチ先生は、烏間先生・ビッチ先生・折衷案の3つのデザインを提示していた。
露出の激しいビッチ先生の案にならなくて良かったと思う一同であった。
「あいつ、女心分かってないから結局プレゼントくれなかったし」
そう呟いたビッチ先生は、拗ねたように足早に校舎に駆け込む。
「あ…！思い出した！4日前の10月10日…ビッチ先生の誕生日だ！」
*
『ビッチ先生の誕生日とか、全然覚えてなかったんだけど』
「Aちゃんって、推し以外のことは無関心だよね」
私達は、ビッチ先生の誕生日プレゼントを買うため、街に繰り出していた。
メンバーは修学旅行の時の班。
隣では杉野くんが前原くんとの電話をちょうど終えたようだった。
「…ったってなぁ…ビッチ先生大概のプレゼントもらったことあるだろ？」
「難しいよねぇ…」
「クラスのカンパ、総額6,147円…これで大人の女性にふさわしいプレゼントかぁ…」
気難しそうにお金の入った封筒を見つめる潮田くん。
「でも、好きな人からもらったら嬉しい物って、違うんじゃない？ね、Aちゃんはカルマくんから何もらったら嬉しい？」
有希子ちゃんがそう言うと、私を見つめる。
「へぇ…それ、俺も気になる。参考にするよ」
そう言ってカルマまで私に聞いてくる。
『え…うーん…これと言ってほしいものはないけど、ライブの招待入場に来てくれたらめっちゃ嬉しいかな』
「招待入場って…？」
『客の動員数増やすために、オタクが新規ファンを呼び込むの。5人連れてきたらチェキ1枚無料、100人連れてきたら楽屋案内してもらえるとか』
「つまりオタクか。参考にならんなぁ」
そう吐き捨てる杉野くんの言葉がグサッと胸に刺さる。
てか、皆苦笑いだし！！
「でも、物じゃなくてサービスって考えでもいいのかもね。
ほら、ディナー券渡すとか」
有希子ちゃんがそう言うと皆が納得する。そして私が報われた。
「でも、2人とも忙しくて予定合わないんじゃない？」
カルマの言葉に皆が気落ちした。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
