ビフォーアフターの時間(5) ページ19
子供たちとの繋がり、施設の状況。
それを見た園長先生は私達の働きぶりを認めざるを得なかった。
「…クソガキども 文句のひとつも出てこんわ。お前らもさっさと学校に戻らんか。大事な仕事があるんだろ？｣
「「「はい！」」」
そう言って、朗らかに笑って私達を送ってくれる園長先生に私達もまた達成感で胸いっぱいだった。
「Aお姉ちゃん！またマジック教えてねー！」
「今度はお兄ちゃんと2人で見せるからー！」
『楽しみにしてるよー！』
…小さくて可愛いお友達の声を後に、私達は学校へ帰った。
だが、それはテスト前日の話だった。
*
テスト前にまともに勉強をしていないE組の成績はボロボロ。
ほとんどの生徒がトップ圏内から弾き出された。
「…拍子抜けだったな」
潮田くん(54位)、杉野くん(65位)、岡島くん(76位)が下校際に五英傑に絡まれる。
E組が弾き出されたおかげでまたも成績は五英傑がトップ6位内を占めていた。
もちろん、1位は学秀だった。
「この学校では成績が全て。下の者は上の者へ発言権なんて無いからね」
私とカルマはそんな潮田くん達が絡まれている後ろから登場する。
「へえ…じゃああんたらは俺に何も言えないわけね」
カルマはテストを片手に口を開く。今回のE組のトップであり、学年2位はカルマだった。
私はというと、カルマと予習をしてはいたもののしばらく勉強をしていないがために、当然成績は下がった。
学年11位。それが私の順位だ。
「気付いてないの？今回本気でやったの俺だけだよ？他の奴らは手加減してやっただけ。
特にAは優しいからね。浅野くんのこと立てるためにわざと手を抜いた」
『ちょっ、テキトー言うな！』
「えー？でも本当でしょ？浅野くん、最近負け続きだったし。
だから普段のテスト期間では禁止してる地下ドルのライブ行ったんだよね？しかも、本命の大車輪じゃなくて、BURIKKOのてぶくろちゃんに会いに」
『っ！？はぁ！？！？なんで知ってんのよ！
てぶちゃんのこともぶりっこのことも言ってないよね！？』
「だって最近、俺といるときも長文でDM送ってるじゃん。結構な頻度で」
「っ…A…」
『学秀は引くな！てか皆引くな！』
こうやって必死になればなるほど説得力は増す。
皆の目は私を憐れんでいた。…うぅ…。
「でも、次は皆も容赦しない。行こうぜ」
そう言って悔しがる五英傑を置いて、私達は帰路についた。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
