27*ビフォーアフターの時間 ページ15
「園長先生はね、お怪我しちゃって代わりにこのお兄さんお姉さん達が何でもしてくれるって」
私達E組は、中間テスト前だというのに授業もせず、わかばパークという保育施設に来ていた。
なんでも、授業でしかしてはいけないフリーランニングを町中でしてこの施設の園長先生を怪我させたみたいだ。
そして、連帯責任としてテスト勉強を一切禁止に、そしてこの施設で園長の代わりに働くことが約束された。
私はテスト前最後のライブに行っていたので、その事件に巻き込まれることはなかったが、連帯責任を食らった。
「魔女だ…」
「まったく、なんで無関係な生徒まで連帯責任なのよ.…」
「面目ねえ」
「すっごい噛みつかれてるよ」
周りを見れば、子どもの素直さに圧倒されたり子供ながらの行動に戸惑っていた。
「まあ、勉強なんて家でこっそりやればいい。
E組の秘密を黙ってる代わりに２週間のタダ働き。
賞金首に対するコストだと思えば、安いものさ」
「竹林…パンツ1丁じゃなきゃ良いこと言ってくれてるんだけどな…」
「なかなかやんちゃな子が多いみたいね」
なんて、皆は様子を見つつ自分達の置かれた状況を飲み込んでいた。
「で、何やってくれるわけお宅ら？大拳して押しかけてくれちゃって…減った酸素分の仕事ぐらいはできるんでしょうね」
「「「(なかなか尖った子もいらっしゃる)」」」
そんな私らの後ろから、ピンク髪の子の尖った声が聞こえる。何やら取り巻きのような子が怯えた目でこちらを見ていた。
「やべぇ、さくら姉さんがご機嫌斜めだ」
「殺されるぞこいつら」
「入所5年の最年長者…」
「学校の支配を拒み続けること実に2年」
「エリートニートのさくら姐さんに」
「お前ら、急にスイッチ入ったな」
「カッコよく言ってるけど不登校だろ要するに」
そんなツッコミを入れつつも、さくら姐さんと呼ばれるその子はほうきを持って潮田くんに襲い掛かろうとする。
が、一歩進んだ瞬間に床は抜け落ち、その子は落ちてしまった。
「修繕はしないんですか？」
「お金がないのよ。うちの園長、待機児童や不登校児がいれば格安で引き取ってくるから…職員も雇わず、本人が一番働いているわ」
そう苦笑いをする園の先生の言葉に、フリーランニングを行った生徒の顔はバツが悪そうだ。
「28人で2週間か…なんか色々できんじゃね」
前原くんが呟いた。
その言葉に皆が賛同して、やる気に満ち溢れた顔をしていた。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
