0*カルマとの時間(7) ページ13
週末の夜19時。
家のインターホンが鳴り、私はドアノブを回す。
『ひっく…かるまぁ上がって…』
「ん？Aできてない？」
『んへへへぇ、できてないよ！上がって上がってぇ』
カルマは不思議そうに私を見つめ、リビングに着いた瞬間に、あぁなるほど、と納得した顔をした。
「さっきまで飲んでたの？」
『ん…だぁってぇかるま、最近ずっと怒ってるからぁ…緊張しちゃって飲んじゃったぁ…』
そう言って一番手前の椅子に座る私。その隣に床に荷物を下ろして座るカルマ。
そう、私はつい10分前までW.i.n.gで知り合った賭博仲間とリビングで麻雀賭博をしながら酒を飲んでいた。
麻雀は得意じゃないので、掛け金を少なめに設けてなんとかやり繰りをしてプラスに持っていたのだ。
その戦利品の10万円が机上に置いてあり、それを見つけたカルマは苦笑いをしていた。
「どんだけ飲んだの？」
『んー…連続ショット3杯でイカれたぁ』
ふへへ、と溶けたような笑いをする私を心配そうに見つめるカルマ。調子乗ってたごめんね。
「てか、それしか飲んでないの？やっぱりAって飲む割には弱いよね」
『そうだよ〜量は飲めませぇーん』
「…だめそうだね」
両手でピースを作って、にへらと笑う私に完全に呆れていた。
『カルマ？元気なぁい？』
カルマの額に手を当てながら、顔を覗き込む。
「元気ないっていうか…呆れてる」
『あははっ！だよねぇ〜…カルマこっち〜』
そう言って、席を立った私はカルマを呼び視線が向いた瞬間に顔を掴んでキスをする。
『んっ…ふぅっ…』
「っ……ははっ、随分積極的じゃん」
ビッチ先生直伝のディープキスを披露すると、意地悪そうに微笑むカルマ。
直伝と言っても、ビッチ先生からの評価は"いつまで経っても上達しないわね"だったが…。
『積極的じゃないよ…カルマが好きなだけ…んっ』
そう言って、今度は短いキスをする私。
その瞬間、カルマが私の頭を押さえまたも舌が入ってくる。
『んっ！？んっ…っ…ふぅっ…』
顔が離れれば目が合いまたも重なる唇。
手はいつの間にか恋人繋ぎになっていた。
少ししてまた離れる顔。カルマのどうしようもないようなその瞳に目を奪われる。
「…ベッド、行く？」
『っ…うん…』
その瞳、その声に私は抵抗なんて一切するつもりもなかった。
私達はリビングから部屋に移動したのだった。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
