25*紡ぐ時間 ページ1
「へー！イトナって、糸成って書くんだ！」
教室にカエデちゃんの声が響く。
「キラキラネームだよね！」
「いい名前じゃない！かっこいいよ！」
「変わった名前なら、このクラスに何人もいるだろ」
そう言って、堀部くんはちらりと木村くんに視線を向ける。
それによって標的は、堀部くんから木村くんに変わる。
「ええっ！？
「皆、武士の情けでまさよしって読んでくれてんだよ。」
「最初入学式で呼ばれた時はビビったよ〜」
「卒業式でまた公開処刑されるなんて、嫌ったらねえよ」
そう言って、嫌そうに俯いてため息をつく木村くん。
あきらかにキラキラネームだもんなぁ。そりゃそうだ。
「子供がどんだけ学校でからかわれてるか、考えたこともねぇんだろうなぁ」
「そんなもんよ、親なんて」
私達の会話に歩み寄ってくる狭間ちゃん。きららって、そんなにキラキラネームな感じはしないけどなぁ…
「私なんて、この顔できららよ。きららっぽく見えるかしら？」
…なるほど。見た目と名前が一致しないパターンか。
「大変だねえ皆。ヘンテコな名前つけられて。
…あぁ、俺？気に入ってるよ、この名前。たまたま親のヘンテコセンスが子供にも遺伝したんだろうね」
『私の推しも本名芸名にしてて、桃姫って書いてピーチだけど、変だなって思ったことないしなぁ』
「それはAが盲目なだけでしょ」
『なんだって』
いつも通りのテンションの2人に皆は苦笑いする。
すると、殺せんせーが会話に入ってくる。
「先生も不満があります。
気に入ってる名前なのに、約2名ほど名前を呼んでくれない。
烏間先生なんて、おい、とか、お前、とか熟年夫婦じゃないんだから」
その言葉に吹き出した私は、近くにいた烏間先生に軽くにらまれる。それを見たカルマが今度は笑い出す。
「じゃあさ、コードネームで呼び合うってどう？
南の島の殺し屋さんたち、本名隠して呼び合ってたじゃん！なんかそういうの殺し屋っぽくてかっこよくない！？」
桃花ちゃんのその発言に皆が乗り気になる。
コードネームの候補を書き、それを殺せんせーが抽選くじとして引く。
引いたものが今日1日、自分の名前になる。
「じゃあ、今日1日、名前で呼ぶの禁止！！」
誰か私のこと、桃姫ちゃんのガチ恋
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
