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翌日。
「今日のヒーロー基礎学だが…。
俺とオールマイト、選率。そしてもう1人の4人体制で見ることになった」
「よろしゅう。飴ちゃんぎょうさん持ってきたで」
「お前遠足じゃないんだぞ。つか何だそれ」
「うん？みぃんな大好き、いちごミルク味やで」
少し誇らしげに飴の入った袋を見せる選率先生。
……糖度の限界突破！ゲロ甘キャンディ！と書かれてパッケージが気になる…。
相澤先生はそこにツッコミを入れるも選率先生はどこ吹く風だ。
瀬呂くんの質問のおかげで今日は人命救助活動をやるということが分かった。
直ぐに着替えて移動をする。
「おぉ。みんなのコスチュームかっこええわ。
ふふっ、こうして見ると立派なヒーローやねぇ」
「おい、調子に乗らせるな選率」
「相澤くんのいけず」
ぷぅ、とわざとらしく頬をふくらませる選率先生。
相澤先生は慣れた手つきで膨らんだ選率先生の頬を軽く叩いた。
痛いのは好かんってあれほど言うたのに！！と選率先生はお怒りの様子だった。
なんでもない仕草のはずなのにどこか色気を感じさせられる。
…本当に、最弱ヒーローなんだ。
「まぁ、俺らの事は気にせず好き勝手に喋ってや。
俺は飴ちゃん食べてるさかいに」
「飴ちゃんって…あのいちごミルクの」
「せやで！出久くんも食べたいん？」
選率先生が包み紙を剥がして飴を取り出す。
「！！？」
な、なかなかにえぐい色をしてる。
ザ・体に悪いものをたくさん入れましたって感じのピンク色の飴。どこにミルク成分はあるのだろうか。
……糖度の限界突破…。
「え、遠慮しておきます…」
「食わへんの？……無理強いはあかんか…」
「うん？？？」
「なんでもあらへん。ほな、みんな乗ってな〜」
それをきっかけにして、ぼそっと呟かれた言葉を深く考え込まないようにした。
いつのまに横にいた上鳴くんに
「よく耐えたな…」
とやや哀愁漂う顔で言われた。
ほんのり漂ってきたいちごミルクの匂いで彼はあの飴を食べたのだろうと察した。
「みんな乗りはったね？ほなよろしゅう頼んます〜。
あ、運転手はんも食べます？飴ちゃん。
……えっ、運転手はん、いちごミルクアレルギーなん？そらすまんことしたなぁ…。
はちみつレモンやったら食えるん？
ほんなら次から準備してくるさかいに」
移動時間は生徒による雑談と選率先生の心地の良い声で賑わった。
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
