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「いい動きをするなぁ…。
スマッシュって…オールマイトのフォロワーかい？」
脳無が出久の腕を掴む。
死柄木の手を外して舌で救助を試みる梅雨ちゃん。
だがこの時点でもう出久の未来は決まっているようなものだった。
「まぁいいや。君…」
死柄木弔が口を開けた瞬間、大きな音が入口から聞こえた。
バァァンッ！
世界は一瞬、その時だけ硬直した。
そして動き出して、ただ1人の名を叫んだ。
「もう大丈夫。
私が来た」
「オールマイトーーー！！！！」
峰田の叫び声が響く。
Aもその呼び声を聞いて理解する。
勝ちだと。
「あーぁ。コンティニューだ」
「オールマイトはんやない。なんや、怖い顔してはるなぁ」
オールマイトはすぐに入口から飛び出し、敵を倒しながら相澤の救助をした。
その後、死柄木弔を殴りつつも出久たちを助けるという技を成し遂げた。
「相も変わらず速いなぁ。あの人は。
なぁなぁ。ほんまに殺せるん？あんなお人を」
「ええ。殺せますよ、スケープゴート」
出来の悪い生徒に正解を導くように黒霧はAの問いに答えた。
Aはふぅん、と興味を無くしたかのように相槌だけを打つ。
「オールマイトは〜ん。ついでに俺の事も助けてやぁ〜。あ、ついでにその落としもんも拾うてきて〜」
「おや？良いんですか？彼の行動を私に知らせて」
「ええよ。別に。
あんさんらは俺の個性知らへんやろ？」
艶めかしく笑みを漏らすA。
不意にAの姿が黒霧の視界から消えた。
＿＿＿しまった！スケープゴートに個性を使われた！
そう考え視線を目の前へ写すと、オールマイトがAのことを地面を下ろしていた。
「君もすまなかった、スケープゴートくん…！
よく戦前で持ち堪えてくれた」
「ふふっ。せやろせやろ？」
痛い思いもしたかいがあるっちゅうもんや。
オールマイトの視線は彼の足へ向く。
彼の細く華奢な左足は膝から血を流していた。
握り潰されました、と言わんばかりの状態に思わず目を背ける。
「なぁ。オールマイトはん。
俺、あの敵ごっつう嫌いなん。せやから思っきりどついてきてくだはります？
嫌や嫌や何度も言うたんに、あの敵はんお構い無しなんよ？えげつないお人やよ、ほんま」
「…あぁ。無論、倒してくるとも」
ふふっ。心強いわぁ。
Aが嬉しげにそう言った。
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
