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「まさか子宮の有無を聞かれるとは思わへんわ〜…」
「なんだいスケープゴート。子宮があるのか聞かれたのかい？」
「せやねん。ちょ、聞いてくだはります？」
保健室でリカバリーガールの手伝いをしながら先程の出来事を話すA。
実くんがえげつないの。普通、男の俺に子宮があるかなんて聞きはります？聞きはりませんよね？いやぁ、人生何あるか分かりまへんね。
彼のゆったりとしたしゃべり方をリカバリーガールは聞きやすいので好んでいた。
「肝っ玉でかいじゃないか、その子。
しかし随分舐められてるんじゃないかい？スケープゴート」
「まぁ、最弱やからしゃーないんですわ」
「よく言うねぇ。あたしから見りゃ、あんたはバケモンだよ」
パソコンから目を離さずに言うリカバリーガール。
Aはカチャカチャとお茶の準備をしながら話を続ける。
「えぇ？いけずやねぇ。リカバリーガールはん」
「何がいけずだい。
確かにあんたの腕っ節は最弱さ。このあたしに腕相撲すら勝てないんだからね」
「女の子に本気出すんは無粋どすやろ？」
「本っ当にあんたの口説き文句は止まらないねぇ」
微笑を浮かべることでリカバリーガールへの返答とするA。
「はい、緑茶やで。
…うん？リカバリーガールはん、緑茶に砂糖入れるお人やったっけ？」
「お前だけだよ、緑茶に砂糖ぶち込むバカは。
まったく…。あんたのその図太さもバケモンの一部なのかねぇ」
「えげつないわぁリカバリーガールはん。
そないに俺の事、化け物にしたいん？」
緑茶に砂糖を加えてAは問いかけた。
そのキラキラと輝く琥珀色の目には何の感情もない。
「謙遜なんかするもんじゃないよ。
最弱ヒーロー、スケープゴート」
「ふふっ。リカバリーガールはんのお言葉、胸にしかと刻ませてもらうわ。
…なぁ、これもっと砂糖加えてもええ？」
「糖尿病になっても知らないよ」
糖尿病など死んでも嫌や。
眉を少しひそめてAはお茶に口をつけた。
「なぁなぁ。緑茶に砂糖入れたヤツ皆にも広めた方がええんとちゃう？？ごっつぅうまいんやけど」
「ついたファンが離れるからやめときな。
そら仕事するよ」
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
