３１話 ページ41
"蒼月"
師匠が遺してくれた
現在のボーダーでコレを使えるのは私のみ。
「黒トリガー…！？そんな情報無かったはず…」
フッ…
「！？……！！」
スパッ
「なっ…！？」
「どうした？防がないと負けるよ？……あっ！もしかして見えなかった？」
私の嫌味にソイツは自身の首を押さえながら、苦虫を噛み潰したような顔して、私を睨んできた。
「チッ…！！」
しかも舌打ち付きで。
お前キャラどこ行った？？
「あーあー、大分トリオン漏れてんなぁ」
そう、ソイツの首には私の攻撃が当たり、大量のトリオンが漏れ出している。
「お前弱いんだな。私もう飽きちゃった」
そう言って蒼く光る刀をを振るう。
ズバッ
「くっ……」
確かに首を落とすつもりで振るった蒼月を、残っていた右腕を犠牲にして防いだ。
「おいおい、いー加減諦めろよ」
そう言ってもう一撃加えようとしたその瞬間…
キュ キュ キュ
「！！」
足元から棘とか聞いてないんですけど！？
キンッ
突然の攻撃をギリギリで防ぐ。
ブゥン…
すると、男の側に
「も〜〜！！遅いよミラちゃん！ボクすっごくピンチだったんだよ！」
うわー…さっきまでキャラ崩壊してたのに、もう復活してんのかよ…
ミラと呼ばれた女は少し早口で、
「シュド撤退よ。早く来て」
と言った。
つか、あいつシュドって言うんだ！初耳！
私が驚いていると、
「分かった！バイバイオネーサン！また会おうね！」
シュドは私に手を振りながら、ミラと門へ入っていく。
「っ！！待て！！！」
既に閉まりかけている門へ咄嗟に伸ばした手は虚しく空を切り、門は消えた。
「チッ……」
何がまた会おうだよ！
二度と会ってたまるか！！
クソが！！！
「……トリガー
届きもしない文句を(心の中で)言っていたら、一周回って頭が冷えてきた気がしないでも無い気がする。
でもやっぱりムカつくけどな！！
〔A隊員長！ご無事ですか？〕
一人でイライラしていると、沢村ちゃんの声が聞こえてきた。
そーいや、戦闘に夢中で一回も本部に連絡して無かったなぁ…。なんて思いながら、
〔無事ですよー。ちょっと疲れてはいるけど〕
と答えた。
〔そうかそうか。報告も出来ないほど疲れていたんだな、A隊員長？〕
あっやべ。激おこ忍田君……詰んだ。
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skyzero(プロフ) - 浴衣シグさん» ありがとうございます！これからも頑張ります。 (2020年11月23日 16時) (
レス) id: 906491576b (このIDを非表示/違反報告)
浴衣シグ - この小説、応援してます！がんばってくださいね！ (2020年11月23日 16時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
skyzero(プロフ) - 、さん» すみません！急いで外させていただきました！ありがとうございました。 (2020年8月27日 21時) (レス) id: 86e3ec0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：skyzero | 作成日時：2020年8月27日 21時
