１話 ページ3
「やばいｯ」
私はボーダー本部内の廊下を全力で駆け抜けている。
未成年が多く所属するボーダーにおいて、大人がするべき行動では無いが、事情が事情の為仕方がない。と、自分に言い訳をしながら持ちうる全ての力で足を回転させる。
私のこの行動には理由がある。稀に見る世紀の大寝坊をかまし、会議に遅刻しているからというものだ。それも現在進行形で。
……それにしても焦り過ぎだろ私。
会議への遅刻なんていつものことじゃね。
と、半分諦めの気持ちを持ちつつ走り続け、ようやく見えた目的地の前で足の回転を緩める。
1度立ち止まり、息と服装を整えつつ、流石に会議室入りにくいな…。という気持ちと、自業自得にも程があるだろ…。という気持ちの矛盾を飲み込み、入室するための1歩を踏み出す。
「どうも〜遅れてすみませ〜ん」
謝罪の言葉にへらへらとした苦笑いをくっつけながら中に入ると、
「「…………」」
誰も反応してくれなかった。
あれ？いつもなんか言ってくるよね？注意やら小言やら叱責やら、色々受けるつもりで入室したんだけど…。
「もしかして今日の会議大事なやつ？」
私が座る席の隣の席に、既に着席している忍田に小声で話しかける。
「もしかしなくても大事だ。昨日の夜も確認しただろう」
マジか…。完全にやらかした。
「お前大事な時に限ってやらかすな」
にやにやと意地の悪い笑顔を向けてくる林藤。
「隊員長としての自覚があるのか！」
やはり鬼怒田さんには叱責をくらう。
「ボーダーの評価が落ちたら困ります」
小言も覚悟してましたよ、根付さん。すみません。
「いつものことですけどね」
呆れ顔の唐沢さん。
「……早く席に着け」
きっと注意の言葉を飲み込んでくれたであろう城戸さん。
「はい」
その言葉に促され席に着く。
今日はなんの話だったか…。事前資料の内容を思い浮かべながら、これから本題に入るであろう会議に意識を集中した。
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skyzero(プロフ) - 浴衣シグさん» ありがとうございます！これからも頑張ります。 (2020年11月23日 16時) (
レス) id: 906491576b (このIDを非表示/違反報告)
浴衣シグ - この小説、応援してます！がんばってくださいね！ (2020年11月23日 16時) (レス) id: 0bc9a44903 (このIDを非表示/違反報告)
skyzero(プロフ) - 、さん» すみません！急いで外させていただきました！ありがとうございました。 (2020年8月27日 21時) (レス) id: 86e3ec0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：skyzero | 作成日時：2020年8月27日 21時
