【 歌い手 】ガチ恋こたぬきの義兄は 、あほの方でした 。

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『 あ - ……… 、ゆずちゃん 、ゆずちゃ - ん 、!!!! こないだまであったふわふわのクッション - …… 』



ゆずちゃんの家につくなり 、疲れが一気に襲ってきて 、ソファに倒れ込む 。



少し前に遊びに行ったときまではあった 、ふわふわのクッションがなくなってしまっている 。



「 あ - 、あれね 。姉が部屋に持ってっちゃってさ 。漫画描くときにちょうどいいんだって 」



ゆずちゃんは二人分の飲み物机の上に置くと 、私の隣に腰をかけた 。

う - 、と小さく唸ると 、仕方ないな 、と納得する 。
机に置かれた飲み物に手をかけると 、ゆずちゃんが口を開く 。



「 で 、？ DVDはいいの 、？ 此処で見るのが嫌なら貸すけど 」



『 ぶっ 』



思わず飲み物を吹き出しそうになり 、むせる 。あんなに いい 、って言ったのに 。



「 いいの 、？ うらたさんと 、だよ 、？？ 予習しておくべきじゃないの 」



いつもなら " やめときなよ 、バレて炎上するよ 。" とか現実的なことを言ってくるのに …… どうしたんだ 、ゆずちゃん …… 。



『 え 、えぇ …… でもなぁ 、お兄ちゃんもいるし …… 』



部屋にテレビはないため 、リビングで見なければならない 。音モレとか怖いしなぁ …… 。



「 明日から夏ツアーでしょ 、夜に見れば良くない 、？ 」



『 う 、う …… う - ん …… 』




悩みに悩んで悩みまくった結果 、結局いくつかDVDを借りてきてしまった 。



CDを置いてある棚の奥の方にしまったため 、お兄ちゃんが来ても見られる心配はない 。



でも 、どうしよ 、見るの怖いもんなぁ 。



入れ物から見ても結構生々しそうな内容で怖いな …… 一人で見るのはキツすぎるな …… この際 、お兄ちゃんに頼んで …… 。



あ 、そっか 、 そうすれば ……

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