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それなりのペースで話しかけているのにも関わらず、話題はいつだって当たり障りがない。
教授への不満とか学食のメニューとか共通の友人の話とか、
眠いとか授業だるいとか暑いとか寒いとか。
でも私が小島くんと話したいのはそんなことじゃない。
誰とでもできるような会話を交わしたいわけじゃない。
もっと、もっと―
小島「あ、」
A「ん？」
小島「今度キャンプ行かん？」
A「えっ…」
まさかのお誘いに震えた。
私の中の幸福ホルモンが一気に放出されていく。
A「行く！行きたい！」
小島「おー、ほんなら大晴に言っとくわ」
A「…大晴？」
小島「うん、大晴とその彼女と…あと誰やっけ？全部で7人くらいやったかな、」
みるみるうちにすり減っていく幸福ホルモン。
一瞬でも2人きりだと勘違いした時間を返してほしい。
小島「後でグループ誘っとくわ」
焦れったくてもどかしくて、それなのに強気になれない。
私にとっては今が精一杯だから。
駅から大学までの道のりを一瞬に感じさせてしまう小島くんとのやり取りは全然物足りない。
友達とか兄妹とか、そういう類のちょっかいでは満足できなくなっている。
A「…うん、ありがとう」
顔で笑って心で泣いた。
1日を終えて家に帰って、まさか小島くんから連絡が来ていないかとスマホの通知を確認するのが私の日課。
殆どの期待は裏切られてきたけれど―
A「えっ…？えっ？」
自分の目を疑う。
一体今この場所が現実世界かどうかすら怪しくなる。
"今度は2人でどっか行かん？"
これほんまに私宛て？
送る相手合ってる？間違えてへん？
火照った頬に手の甲を当てながら反対の手でスマホのキーボードに優しく触れた。
"えっ、それほんまに言うてる？"
―と返信してから約3時間半。
何度開いたって小島くんとのトークはそれが最後。
既読がつく様子もない。
小島くんは所謂人気者で、彼の周りには男女問わず常に人がいる。
私なんて大勢いるうちの1人でしかない。
だからこそ弄ばれているのではないかと疑念が浮かび、
核心に触れそうで触れない彼を意地悪な策士だと感じ、
もしかしたら私の気持ちに気付いているのではと無駄な深読みを繰り返す。
ああ、もう嫌や。
小島くんが後出しのジャンケンはいっつもあいこのまま。
どうかしてるくらいには好きなのに。
.→←Please,find me!call me!(K.K)
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ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» こちらこそ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！またいつか短編集を作りたいと思っているので、是非お楽しみにしていてください☺️ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品すごく好きなので終わってしまうのは悲しいですが今まで本当に有難う御座いました🥺💓短編集が好きなのでまた作って欲しいなとか思ってます😂主様の作品全部好きなのでまだまだ楽しみにしてます(> <)今までお疲れ様でした😌 (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！とても嬉しいです😌これからも是非楽しんでください！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 主様の作品毎日めっちゃ楽しみにしてます🥺✊🏻いつも胸がキュッとなる物語ばかりで読んでてすごく楽しいです(＞＜) (2023年3月5日 16時) (レス) id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年2月7日 21時
