Lyric&Melody(K.K) ページ39
あーもう全然分からんわ。
完全にお手上げ。白旗宣言。
小島「あ〜…腹立つ…」
苦笑いの大晴がズズズ、と音を立ててカフェオレを啜る。
福本「まあまあ」
俺はその隣で頬を冷やすようにテーブルへと突っ伏した。
だけど全然冷静になれない。
小島「何やねんあいつ…」
明日のオフ2人でラーメン食べに行こって約束してたんに。
自分から誘っといて"やっぱり無理"とか意味分からへん。
小島「自分勝手すぎるやろ、」
―てかそもそも何が無理なん？
理由くらい答えてくれたらええのに既読無視やし、もう嫌んなるわ。
だけど結局は何回振り回されても好きで、何度腹を立てたって愛おしい。
喧嘩した時に投げられた言葉で付いた傷はまだ瘡蓋の中で眠っている。
だけど瞼の中では2人で温泉旅行に行った時のAが笑っている。
福本「何か急用できたんちゃう？」
小島「いや、あいつに急用なんかないって」
楽しい思い出が色濃いせいで余計に現状を悔しく感じてしまう。
所詮Aメロにもならないような人生、昼ドラにもならないような恋愛。
多分他人から見たらくだらない。
いや、当の本人である俺からしてもくだらない。
小島「もー何なん…はよ返事しろや…」
でも今の気持ちが大切なのは事実。
例え誰かに否定されようとも、どれだけちっぽけであろうとも。
福本「あ、こじけん」
小島「ん？」
福本「電話鳴ってる」
小島「えっ！？」
顔を上げてテーブルのスマホに目をやる。
"A"と表記されたディスプレイに高揚した。
小島「もしもし？」
A「あー、小島？」
自分からかけてきておいて"小島？"なんて聞いてくんなや。
―てかそろそろ名前で呼んでくれてもええんちゃう？
A「今どこ？誰とおる？」
小島「今楽屋。大晴とおる。」
A「あ〜、リチャくんどこか知らん？」
小島「さあ…今日オフちゃう？」
A「あ、そうなん？ほんならええわ、また」
小島「いやいや待てや」
あっさり切られそうになったところをギリギリで引き止める。
小島「何が"無理"なん？」
A「え？何の話？」
小島「明日の話」
A「あー…まあ色々あんねん、私にも」
はあ？何やねんこいつ。
小島「…俺行きたかってんけど」
A「また今度〜」
言葉を返そうと口を開いた瞬間に通話終了の音が響いた。
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ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» こちらこそ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！またいつか短編集を作りたいと思っているので、是非お楽しみにしていてください☺️ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品すごく好きなので終わってしまうのは悲しいですが今まで本当に有難う御座いました🥺💓短編集が好きなのでまた作って欲しいなとか思ってます😂主様の作品全部好きなのでまだまだ楽しみにしてます(> <)今までお疲れ様でした😌 (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！とても嬉しいです😌これからも是非楽しんでください！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 主様の作品毎日めっちゃ楽しみにしてます🥺✊🏻いつも胸がキュッとなる物語ばかりで読んでてすごく楽しいです(＞＜) (2023年3月5日 16時) (レス) id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年2月7日 21時
