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でもほら、付き合う前に知りたいし。
夢とかキスとか、あれとかそれとか。
A「散らかってますけど、」
末澤「お邪魔しまーす…」
そろそろ敬語も脱却したいな、なんて考えながら上着をハンガーにかける。
A「何か飲みます？」
末澤「あ、いただきます」
早めにステップを踏みたがる自分が恥ずかしいようで心地良くて、でもせっかちな性格は直りそうになくて。
そんな私を叱ってほしい。
A「コーヒーかお茶かどっちが良いですか？」
末澤「じゃあコーヒーで」
最近ようやく聞き馴染んできた関西弁が部屋の中で響いていることに違和感を覚えた。
これもいつかは当たり前になるのだと思うと頬が緩んで胸の辺りが一気に温かくなる。
ソファに並んで腰かけて、淹れたてのコーヒーをマグカップで啜って。
まるでカップル？友達以上恋人未満？
だけどやっぱり感じる距離感と壁は気の所為じゃない。
でもそれらを味わえるのはきっと今だけ。
この瞬間だけの感覚と感情を抱き締めておかないと。
いつかは忘れてしまうし、
いつかは終わりがくるし、
いつかは別れの時がくる。
末澤「多分もう先に言った方が良いっすよね」
A「え？何をですか？」
末澤「好きです」
A「えっ、」
末澤「好きです、Aさんのこと。」
"別に家に入れてもらったから言うわけじゃないっすけど"と小声で付け足す唇から目が離せなくなる。
末澤「隠すのも誤魔化すのもちゃうな、って思って」
A「私もです」
末澤「え？」
A「私も好きです、末澤くんのこと」
驚きと喜びが入り交じった表情。
末澤「マジで…？」
多分、今が幸せのピーク。
だとしたらこの後は下降していくだけ。
終わりに向かって走るだけ。
この世に永遠なんてない。
ねえ、末澤くん。
それでも良いですか？
私は人より我儘だし、
映画の予告で泣いちゃうくらい泣き虫だけど、
それでも良いですか？
抱いた恋心を返却するなら今のうち。
私を彼女にしてしまえばもう手遅れ。
A「こんな私でも良いですか…？」
末澤くんは一瞬目を見開いてすぐに笑った。
くしゃっと細めた瞼の奥で瞳が光る。
手が重なり、体温が互いを溶かしていく。
末澤「逆にこんな俺で大丈夫なん？」
いつか終わりがくることを心得て愛してね、末澤くん。
A「…勿論」
末澤「ん、俺も。」
Fin
あたしを彼女にしたいなら/コレサワ
Please,find me!call me!(K.K)→←今日からよろしくね(S.S)
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ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» こちらこそ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！またいつか短編集を作りたいと思っているので、是非お楽しみにしていてください☺️ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品すごく好きなので終わってしまうのは悲しいですが今まで本当に有難う御座いました🥺💓短編集が好きなのでまた作って欲しいなとか思ってます😂主様の作品全部好きなのでまだまだ楽しみにしてます(> <)今までお疲れ様でした😌 (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！とても嬉しいです😌これからも是非楽しんでください！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 主様の作品毎日めっちゃ楽しみにしてます🥺✊🏻いつも胸がキュッとなる物語ばかりで読んでてすごく楽しいです(＞＜) (2023年3月5日 16時) (レス) id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年2月7日 21時
