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俺が悪かったと思う。
別れに至る経緯に関しては全面的に反省しているつもり。
小島「大晴」
福本「…ん、ありがと」
こじけんが買ってきたペットボトルの炭酸飲料が口の中をさっぱりさせる。
小島「結構長かったやん」
福本「んーまあ、1年半くらい？」
小島「別れてケロッとしてる方が変やろ」
福本「まあ…」
俺の仕事は不規則で、最近はそれなりに忙しい。
芸能人である自分にちょっと酔ったりもしていた。
充実感の一方でAのことをおざなりにしている自覚が心をチクチクと痛め続け、
その結果"好きな気持ちを忘れた"なんて振られてしまった。
後悔なんていくらでも出てくる。
もう少し大切にしていれば、とかそういう類のやつが。
だけど残念ながらそんな思考回路は全くもって何の意味も持たない。
小島「最近の俺ら忙しいしさ」
A、元気かな。
仕事上手くいってるんかな。
小島「彼女より仕事やろ。普通に。」
福本「俺は両立したかった、けど。」
小島「まあ大晴の場合無理やろなあ。」
福本「何で？」
小島「変なとこで不器用やからな、大晴は。」
こじけんの意見を否定しきれず俯く。
スタジオの床は無機質で、俺の心に寄り添ってくれる気配はない。
福本「もうちょい器用になれたら、なあ。」
Aのいない世界は物足りない。
Aが隣で笑わない世界はどんな景色も色褪せてしまう。
寝相で夜中に起こされては布団をかけ直したり、
突然の電話に舞い上がって声が裏返ったり。
喧嘩しても案外すぐ仲直りして、数分後には2人で肩を寄せ合っていたり。
全部消してしまったけれど、カメラロールにあった1年半分の笑顔は間違いなく宝物だった。
小島「…別に諦めんでもええんちゃう？」
福本「え？」
こじけんが俺の目を真っ直ぐと見つめる。
小島「待つだけなら自由やろ」
ああ、
こじけんが友達で良かった―
あの頃の俺らには希望も未来も何もなかった。
それでもやっぱりAがいない世界はつまらない。
Aがこの先誰を愛そうとも、俺は変わらずここで待つ。
くだらないラブソングを口ずさみながらずっと待ち続ける。
―それが俺の答え。
福本「こじけん」
小島「ん？」
福本「…ありがとう、」
気が向いた時にでも電話してくれたらええなあ、なんて。
俺ちゃんと待ってるから、さ。
Fin
CALL ME/I Don't Like Mondays.
君は悲しみの二乗(S.S)→←君のいない世界で(F.T)(K.K)
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ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» こちらこそ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！またいつか短編集を作りたいと思っているので、是非お楽しみにしていてください☺️ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品すごく好きなので終わってしまうのは悲しいですが今まで本当に有難う御座いました🥺💓短編集が好きなのでまた作って欲しいなとか思ってます😂主様の作品全部好きなのでまだまだ楽しみにしてます(> <)今までお疲れ様でした😌 (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！とても嬉しいです😌これからも是非楽しんでください！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 主様の作品毎日めっちゃ楽しみにしてます🥺✊🏻いつも胸がキュッとなる物語ばかりで読んでてすごく楽しいです(＞＜) (2023年3月5日 16時) (レス) id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年2月7日 21時
