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流石に分かる。
誠也くんの気持ちが私に向いてないことも、
誠也くんが私を女として見ていないことも。
嶋��「おはようございまーす」
小島「斗亜！斗亜や！斗亜〜！久しぶり〜！」
何度泣いたか分からない。
翌日目が腫れるまで夜通し涙を流し続けたこともある。
嶋��「あ、昨日誠也くん見ましたよ」
末澤「えっ？どこで？」
嶋��「前教えてもらったご飯屋さんの通りで…」
末澤「あ〜、」
流行りの失恋ソングを聴いては自分に重ねて泣いて、
切ない恋愛映画を観ては自分に置き換えて泣いた。
小島「昨日オフやったんすか？」
末澤「うん」
小島「へえ…誰とおったんすか？」
末澤「ええやんか別に誰でも」
―それでもやっぱり好き。
A「飲み物買ってきまーす」
耳を塞ぎたくなるのを堪え、平然を装って立ち上がった。
小島「あ、A〜！俺の分も〜！」
A「はーい」
誠也くんが休日を誰と過ごしたかなんて聞きたくない。
彼の誤魔化すような口ぶりが辛くて仕方がない。
楽屋を出て廊下を進む。
いつどんな時だって私の脳内を侵略する存在。
好きになってしまったことを後悔させるくらいの魅力の持ち主。
でも多分、もう暫くしたら頻繁には会えなくなる。
燻っていた才能を世に解き放ち始めた彼のデビューは近い。
彼が抱いてきた夢はもうすぐそこまで迫っている。
自販機で2人分の飲み物を購入し、来た道を戻っていく。
嶋��「A、」
A「え？」
前方から聞こえた声に驚き、廊下の床から正面へと視点を動かした。
A「え？斗亜？どうしたん？」
神妙な面持ちの斗亜がゆっくりと口を開く。
嶋��「…多分、多分やけど…言えるうちに言っといた方がええんちゃう？」
A「…え？」
嶋��「…勘違いやったらごめん」
同期だけど年下で、ずっと子供だと思っていた斗亜はいつの間にか大人になっていたらしい。
A「…勘違いちゃう？」
振り絞った声は掠れていた。
嶋��「…そっか、そうやんな、」
A「うん、戻ろ」
一言一句が気になってその度に浮き沈んだり、
ちょっとしたことでいちいち一喜一憂したり、
私の感情はさながらジェットコースター。
それでもやっぱり、
世界中に何億と存在する人の中で誠也くんのことしか思えない。
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ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» こちらこそ最後までお付き合い頂き、ありがとうございました！またいつか短編集を作りたいと思っているので、是非お楽しみにしていてください☺️ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品すごく好きなので終わってしまうのは悲しいですが今まで本当に有難う御座いました🥺💓短編集が好きなのでまた作って欲しいなとか思ってます😂主様の作品全部好きなのでまだまだ楽しみにしてます(> <)今までお疲れ様でした😌 (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾝｷ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！とても嬉しいです😌これからも是非楽しんでください！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 主様の作品毎日めっちゃ楽しみにしてます🥺✊🏻いつも胸がキュッとなる物語ばかりで読んでてすごく楽しいです(＞＜) (2023年3月5日 16時) (レス) id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年2月7日 21時
