社畜やめれました (ページ9)

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朦朧とする意識の中でページ9

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『、、ちょっと、、、！』

中々上手く動かない身体で抵抗すると

何か癪に触ったのだろうかギュウとより一層強く抱きしめられた

伸ばした手は大きな手によって邪魔される

うちを抱きしめる身体は震えていた

『、、、？、、い”ッ！？』

何故か左胸に手を当てられた瞬間

急に電撃が走ったかのような痛みを感じた

左胸の手を剥がそうと必死に爪を立てたり身体を叩いたり大声で叫んだが

小狐丸は相変わらず顔を苦しそうに歪ませてるだけでダメージは無かったと思う

まぁ、そんなに動かない身体で

男に抵抗は出来ても逃げる事は出来ないだろう

『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ！！！！！！！！！』

まるで心臓を鷲掴みにされてるみたいだ

色んな抵抗をしても駄目

もう終(しま)いには涙で視界が滲んで頭が回らなくなって来た

『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ！！！！！！！！！！！！』

小狐丸の寝巻きを強く掴み叫んで痛みを少しでも紛(まぎ)わらす

速く終わってッ、、、！！

『あ”あ”あ”あ”あ”ッ！！！！！、、はっ、、、！ゲホゴホッ！！！』

ようやく痛みから解放された

もう喉は枯れて痛いし心臓は変な風に脈打っている

ドクドクって速くなったら急にゆっくりトク、、トク、、、ってなって変だ

『ヒック、、、ぅぁ、、ぁぁぁ、、、！』

「、、、」

しゃくり上げて泣くうちを小狐丸は労わるように優しく抱きしめた

もうなんなんだよ本当に、、、

優しく頬ずりされたり頭を撫でられたりして気持ちがいい

『ぁー、、、』

そういえばいつの間にか神気の気持ち悪さが無くなってる

逆に小狐丸に抱きしめられてると気持ちいい

痛みで回らなくなった頭で考えた事はもっと小狐丸に近づきたい

普段ならそんな事は絶対に考え付かないだろう

いや、考えても速攻で却下する自信がある

ゆるゆると腕を伸ばして小狐丸の背中に回す

ビクリと小狐丸は震えたが、それに答えるように抱きしめ返してくれた

(あー、、、気持ちいい)

手にかかる髪の毛がサラサラで気持ちいい

変な風に脈打つうちの心臓とは違ってしっかりと脈打っている心臓の音

風呂上がりのせいか、抱きしめるとかなり暖かい

朦朧(もうろう)とする意識の中で小狐丸の頭をしきりに撫でていた

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