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湯けむりやっちまった事件 薬研side ページ38

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「みんな、そろそろお風呂に入ろうか」



「「「「「はーい!」」」」」





いち兄の一声にみんなが返事を返す




はぁ、、、今日の敵は中々強かったぜ


お陰でいつもよりも手間取って風呂に入る時間が10時になっちまった




血が張り付いて固くなっている服を脱ぎ風呂に入る





「僕いっちばーん!」



「こら乱、走っちゃ危ないよ」



「はーい!」





髪と身体を洗い終えて湯船に浸かると


もうみんな入っていた





「ねぇ!あっちの岩の後ろからいい景色が見れるんだけど!


 みんなで一緒に見ようよ!」



「そうなんですか?僕はいつも此処にしか浸かりませんから分かりませんでした」





流石に俺っちも分からなかったぞ


此処の風呂は露天風呂で外の景色がよく見えるが、、、




乱の言う通り岩の後ろに行くと


星空しか見えなかった景色に風に揺れる木々も見えてとても綺麗だ





「まさか湯船の真ん中にドンと置いてある岩の後ろにこんな景色があるとはなぁ、、、」



「僕が見つけてんだよ!すごいでしょ?」



「乱兄さん凄いです!」



「へへーん!」





そうやって兄弟達とゆっくりしている時だった




ガラッ





『審神者参上ッ!!、、、あーもうちょっと声大きくした方がいいか?』





ビクッ




俺らしくもねぇが身体が震えた


無意識に無いはずの本体を握りしめる




周りのみんなも、、、いや、秋田以外はみんな殺気を出していた





『ッフッフッフーン!今日もうちお疲れ様!』





ザーッ


ワシャワシャ




多分頭を洗っているろう




チャプッ




風呂に入ったんだな、みんなの殺気もより一層高まる





『うぃ〜、、、やっぱこれだねぇ』





、、、親父かアイツは




そんな事を思っていた





『あー、、、ふざけんなよぉぉぉおおおお!!!!!』



「ひ「シー」」





急に大声を出して悲鳴を挙げかけた五虎退の口を素早く塞ぐ





「ただ提出する書類の織田信長の髪の毛を描きたしてなぁにが悪いッ!?


 豊臣秀吉の目からビーム出してる風にして何が悪いん!?


 徳川家康を毛むくじゃらにして何が悪いんじゃぁぁぁあああああ!?」





きっと、、、きっと常日頃の愚痴を叫んでいるんだ


誰も、、いないと思って、、、





『ああああああおっ●い欲しいよぉぉおおおお!!!


 貧乳で生涯を終えるのはやだよぉぉぉおおおおお!?』





此奴は闇が深そうだぜ



.

気づかない→←起きてビックリ



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作者名:彼岸鬼 | 作成日時:2018年8月14日 9時

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