意外と楽しい 安定side ページ35
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カリカリ、、、
しばらく掻き続けていると審神者が身体の力を抜くのが分かった
『ぁー、、、』
「ねぇなんか寝かけてるんだけど?」
「主いつも耳掻きされると寝落ちするんだよ」
「ふーん」
まぁ、そんな事僕には関係ないけどね
まだ残っている垢を耳掻きで掻くと
審神者が気持ち良さそうな声を挙げる
右の方を掻くと不満そうな声が、左の方を掻くと期待するような声が挙がる
清光が何故この審神者の意味不明な声が分かるのか
ほんの少しだけ分かった気がした
「へぇ、意外と上手いじゃん」
「当たり前でしょ、清光にできて僕にできない事なんてないんだから」
「なにそれ」
耳を掻く手を止めて清光の顔を見ると緩んでいる
『んー、、、!』
「ちょっと主が掻いてって言ってる」
「うるさいなぁ、言われなくても分かってるよ」
また手を動かすと心地よさそうに頭を膝に擦り付けられた
その反応が楽しくてわざと耳を掻く手を止め不満気な声を挙げさせる
『んー、、、!』
そして気持ちいい所を耳掻きを掻いてあげて気持ち良さそうな声を楽しむ
『んぅー、、、!』
「、、、ね、やっぱり遊んでない?遊んでるよね?ねぇ、ねぇ?」
「ソンナコトナイヨー?」
カリカリ、、、カリカリ、、、
もう大体の垢は取った
「もう大体は取ったよ」
「あー、それならその白いポワポワを耳の穴の入り口で回して」
「ぽ、ぽわぽわ?」
「主がそう呼んでるからそう呼んでる、その白い奴のことだよ」
ふーん
白いぽわぽわで耳の穴の入り口を回す
くすぐったいのか、審神者は身をよじった
『んっふふ、、、!』
「はい、もう終わったから膝から退いて」
『んー、、、!』
まるで嫌だという風に
お腹に頭を擦り付けられ腰に手を回される
「あーあ、主に膝上気に入られちゃった
本当なら俺が寝かしつける役目だったのに」
「ま、僕がやればこんな物だけどね」
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作者名:彼岸鬼 | 作成日時:2018年8月14日 9時