言葉は違えど... (ページ9)

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溜息ページ9

また朝が来た。ベッドから起き上がり伸びをして昨日の事を思い出す。

彼は外国人だったという事。日本語出来るのかな？

昨日会釈をしてしまったから今日会ったらまた会釈しようとか考えてたらもうこんな時間。

A「はぁ……」

小さくため息をついて家を出た。

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危うく乗り遅れるところだった。ふぅと一息ついて席に座る。

あれ？彼が乗ってない。

いつもの所に彼が座ってないのに気付き小さく周りを見渡す。

あ……、いた。

どうやら彼も危うく乗り遅れるところだった。

私に気付いて軽く会釈をして電車の出入り口にもたれるように立った。

あぁ……、神様。どうか私に声をかけるという勇気を下さい。

と此処で気づく。待てよ...。

たまたま毎日電車で顔を合わせて昨日はたまたまカフェで会っただけなのに、声をかけるというのはおかしくないか？

逆ナンと思われるかもしれない....。

悶々と考えているともう最寄り駅についてしまった...。

あぁ、私はバカだ。また彼の事を考えていた。

いろんな思いが頭を駆け巡った。

…………仕事終わってから考えよ。

私は仕事場までの道のりを歩いた。