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第8話 ページ9

今日の俺はすこぶる機嫌が悪い。



なぜかと言うと、今日からドキドキ新しい型をつくろう大作戦を決行するはずが、臨時の柱合会議が入ったからだ。



事前に言ってくれ御館様。正直普通の仕事よりもやりたくない。



早めに着いたのでぼうっと空を見上げていると、岩柱と水柱が隣に来て珍しく声をかけてきた。



「継子をとったらしいな。」



「水柱様、岩柱様も。お2人から話しかけてこられるなんて一体どうなさったんです?」



「否、屋敷に女中以外の人間を入れるなんてな。珍しいと思ったのだ。」



岩柱が答える。俺は正直、この岩柱があまり好きではない。何を考えているのかが全く分からないからだ。



お坊さんは戦っていいのか?



この人はどうして鬼殺隊に?それも柱に?



「岩柱様、何を探っておられるのか分かりませんが俺はよい子を見つけたのです。もうよろしいでしょうか。」



「何だ神楽坂、やけに機嫌が悪いな」



頭上から蛇柱の伊黒小芭内の声が降ってきた。



人の不機嫌を面白可笑しそうにくつくつと笑うこの男はあまり好きではない。



というか、柱があまり好きではない。御館様もあまり好きではない。



変な人が多いから。



「べつに、機嫌が悪いわけではございません。それより、もうすぐ御館様がいらっしゃいます。ご静粛になさったらいかがです?」



俺の声とほぼ同タイミングで御館様がいらっしゃった。



全員が跪く。臨時の会議だから何を話されるのかが少し怖くはあるが、大したことはない…多分。



「全員揃っているね。それでは柱合会議を始める。



まずA。継子をとったそうだね、獪岳。雷一門の子だね。」



急になんだこの男は。



他の柱が継子をとってもわざわざ柱合会議でなんて言わなかっただろう。



何故俺の時だけそんなことを言うんだ。



「はい。」



俺が短く返事をすると、隣の岩柱が小さく声を漏らした。



ちらりと彼の方を見やるとダラダラと汗を流していた。



何だこの男。獪岳を知っているのか?



後で話を聞いてみよう。



「あの、御館様。俺が継子をとったことはそんなに重要なことでしょうか。わざわざこの場で言う必要はないのではないですか。」



俺はわざと不機嫌な感じで御館様に物申す。すると柱たちは信じられないとざわついた。



「御館様に失礼だろう」



「撤回しろ」



数々の言葉が飛んでくる。



でも俺は撤回する気も謝る気もない。



鬼殺隊と俺は、仲が悪いからだ。

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廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2021年9月4日 14時) (レス) id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2021年1月11日 22時) (レス) id: e1c8a072d5 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 続きぃ…続きが…読み…た…い…_(:3」∠)_ (2020年6月25日 2時) (レス) id: a576ecff6a (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ - こういう感じの作品…求めてました…ありがとうございます! (2020年5月8日 13時) (レス) id: f998f40160 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 尊い・・・尊い・・・素晴らしい。。もう何度読んだか・・続きたのしみにしています! (2020年4月18日 12時) (レス) id: 43beb87d30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2020年2月11日 13時

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