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学校帰り。制服を着替えた私は、繁華街に歩みを進めていく。食事の約束をした人がいるのだ。これは、週に三回のデート。ではなく……バイトと言うべきだろうか。
一緒に食事に行くだけで、何千円ものお金がもらえる。でも、私の目的はお金ではなく、ただ、人の壊れていく姿が見たいがためだった。家で一人でカップラーメンを食べるよりは、心の隙間も埋まる。
オレンジ色の空が黒く染まりそうな頃合い、私は彼と食事をする。その妻子のある、肥えたサラリーマンはニコニコと楽しそうだった。どんどん料理を勧めてくるし、私といるときは私しか見えていない。それが心地よくて、面白い。女子高生という肩書だけでお金をあげる。こういう人達はなんて面白いんだろう。
そのまま数時間食事をして、お金を貰う。お礼を言って、帰路につこうとした。そのときに、遠くで同い年くらいの男子と目が合ったのが心に残っていた。
ーー時計が六時を過ぎた頃、私は寮についた。そして何事もなかったかのように過ごす。それが私の日常なのである。
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作者名:たけしだよ@コイキング | 作成日時:2019年1月29日 21時