39話 ー結果発表と別れー ページ40
奏side
いよいよパフォーマンスの本番が始まろうとしていた。
幸村「みんなスタンバイOK?」
「「はい!」」
そして曲が流れ始める。
私たちは手に持っていたサイリウムを使った振り付けを披露する。
先頭に立つのは生駒。その横に私と若月。後ろには西野や白石がいた。
もちろん前にいるのでミスをすれば目立ってしまう。
さっきのように。
だがこのダンスをノーミスで突き進んでいく私たち。
朔夜「さっきまでとはなんか違う…」
幸村「そうね、みんな人が変わったようになってる。特に奏は。」
朔夜「はい、あの顔今までに見たことないです。」
幸村「ちゃんと笑顔でやっているわ。これなら大丈夫のようね。雛達はもう巣立てる時まで成長したようね…」
朔夜「あのホントに…」
幸村「それはちゃんと話した通りです、あとは彼女達次第です–––」
そして私達は見事に最後まで踊りきった。
幸村「みなさん、ご苦労様。今までの努力を見られたようでよかったわ。
それでは結果発表をします!」
「!?」
桜井「あの面談は?」
幸村「あーそれは受かった人のみです。」
飛鳥「受からなかったら先生とはもう話せないってこと…?」
奏「落ちれば用済み…分かりやすくていいじゃん。」
白石「あんたはね…」
奏「受かってればいいだけでしょ。」
幸村「まぁそういうことね、それでは発表をします!
合格者は…」
全員が先生の方を見る。
幸村「みんなです!!」
「え。えぇー!?」
は?どういうこと!?
幸村「元々みんなは合格してたの。」
若月「それってどういうことですか?」
幸村「卒業試験は既に行われてたわ。普段のレッスンで。
今日この日まで乗り越えられれば合格。ってことね。」
奏「だったらこの歌はなんだったんですか?」
幸村「あーこれは貴方達の歌です」
「私たちの歌!?」
幸村「と言ってもこれはデビュー曲ではないわ。
これはそのデビュー曲と同時にリリースするいわゆる‘‘カップリング曲’’ってとこね。
ちなみにタイトルは‘‘乃木坂の詩’’」
橋本「乃木坂の…」
松村「詩。」
西野「なんかいい。」
高山「響きがね!」
幸村「そしてみなさんにもう1つ連絡があります。」
私たちの歌を作る以外にもまだサプライズがあるのかと楽しみに待つ私達だが告げられたのは別の意味でサプライズだった。
幸村「私は今日をもって貴方達の先生を卒業することとなります。」
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作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年3月18日 10時