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38話 ーみんなで支えるー ページ39

奏side

いよいよパフォーマンステストがやってきた。

今回の試験で私が1番苦手とする試験。

幸村「それじゃあ歌の振り付けと歌詞を教えるわね。」

この歌のモチーフは乃木坂についてのようらしい。

西野「これなんか言葉みたいやなぁ。」

高山「言葉?」

桜井「たしかに何か伝えたいものがあるようなものがある気がする」

幸村「さぁ次に振り付けよ、教えるのは2時間、そのあとはみんなで1時間で振り付けの確認をしてね。」

それで頭に叩き込んでね。」

そして振り付けを教えてもらいその後全員で確認をすることとなった。

だが私はまださっきのことが頭から離れなかった。

「あんたは少しずつ変わってるんや。」

私は変わってなんか…

深川「奏!」

深川に大きな声で名前を呼ばれてやっと曲が始まっていたことに気づいた私。

高山「もー奏これで3回目だよ?」

衛藤「今日調子悪いね。」

奏「私はいつも通り…」

いつも通り?

違う。私は確実に何か変だ。

こんなことを考えて、いつもみたいに動けてない。

こんなのじゃ周りの足を引っ張るだけ。それなら…

奏「幸村先生。」

幸村「何?」

奏「私降ります」

「!?」

松村「何言ってるんや!」

奏「このままじゃあんた達の足を引っ張って終わり。

だったら私がやめればあんた達はなんとかやりきれるでしょ。」

松村「ふざけんな!」

奏「!!」

こんな大きな松村の声は聞いたことがない。

松村「あんたが足を引っ張る?だったらなんや?

それならウチらがその分カバーすればええんとちゃう?

ウチらのためとか言って結局自分のせいになるのが怖いだけやろ?」

奏「っ!」

松村「ウチらが支える!それが仲間やから!」

周りを見渡すと全員がこちらを見ていた。

私は変わることがいけないと思ってた。

そしたらあの人を越えられないと思ってたから。

でも違う。変わることは成長することなんだ。

奏「幸村先生。すみません。

やっぱこの卒業試験受けさせてください。」

幸村「もちろん。」

松村「やっとあんたらしくなったな!失敗してもウチらが支えるから心配せんといて!」

奏「別にあんた達のおかげでやる気になったわけじゃないから。

それに馴れ合うつもりもない。これまで通り私は私自身のためにやるから。」

松村「全く頑固なんやから!」

‘‘みんなが支えてる’’

今はそれだけで十分だ。

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作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年3月18日 10時

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