2話 ー志望理由ー ページ3
奏side
とりあえず最終選考まで残ってしまった私はこの後をどう乗り切るか考えていた。
奏「やっぱあるよな…志望理由。」
私はアイドルになるための理由がないまま参加してしまったのでとりあえず適当に考えるしかない。
つーかアイドルアンチなんだからあるわけないし、、、
？「なぁなぁあんた名前なんていうん？」
その時隣に座っていた女の子が話しかけてきた。
口調で関西ってのはすぐ分かったがこういう子苦手なんだよな…
とりあえずそれっぽく話しとこ。
奏「私、白河 奏って言います。」
松村「ウチは松村 沙友理！さゆりんごって呼んでな！」
うわっ。この子既にあだ名まで考えてた。
つーかさゆりんごって流石にこの年で言えない。
そもそもこの子なんでこんなタメなんだ？
どー見ても年下だよな？？
奏「アハハ、松村さんは何歳なんですか？」
その後この子…いやこの方から発せられた言葉に衝撃を受ける私だった。
松村「ウチー？19やで？」
じゅ、19！？私より年上なのか
松村「奏ちゃんは？」
奏「私ですか？18です」
松村「思ってたより近かった！
てっきりもっと下かと思ってたわー」
私ってそんなに童顔なの？
奏「それより次の最終選考って面接らしいですよね」
松村「あっ、そうみたいやね」
そうだ。この人の志望理由を聞いて参考にしてみようかな。
奏「あのー松村さんはなんでこのオーディションを受けたんですか？」
松村「ウチー？ウチはな、本当は看護師になるための試験に挑んでたんやけどな。
落ちちまってな。それでなんか違うことに挑戦をして新しい自分を見つけてみたいと思ったからや。」
そっかー。人それぞれの思いがあるのか。
松村「奏ちゃんはなん…」
「白河さんー！次スタンバイお願いします。」
奏「あっ、呼ばれたのでまた後で！」
そして私はその場をあとにしてスタンバイをする。
さすがにあの人の理由は参考にならなかったな。
さてさてどうしようか。
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作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2018年3月18日 10時
