204話ー抗う心ー ページ6
橋本side
私には記憶を失った友がいた。彼女は私にいつも手を差し伸べてくれた。
だから今度は私が手を差し伸べる番だ。グループに入って彼女がいることに気づいた時に私はそう思った。
だけど彼女はいつも私の前にいて助けてくれた。
当然私の事なんて覚えてないのに。
優しいから。だからそんな彼女を私は好きなんだ。
彼女の名は…「天宮 未那」。
そのはずなのに…
橋本「ち、違う。これはほんとの記憶じゃない。」
未那「なんだと？」
彼女は私にとって「光」だ。私たちを影より照らす光だ。だからこそ、いつも私たちを支えてくれる。
「でも彼女は心が弱い。みんなを守ろうとするあまり自分を疎かにして自分の心を傷つける。｣
そうだ…だから今度は私たちが助けるんだ！
「そう。あなたと私の大切な友達…それが彼女よ」
橋本「そうだ…私が大好きな大切な友達の名前…
「白河 奏」！！…私は忘れたりしない。大事な仲間を！
みなみ！飛鳥！未央奈！3人とも惑わされないで！｣
星野「そうだ…私立ちが迷った時にいつも支えてくれる。そんな…奏が好き！」
飛鳥「自分のことは後回しにして仲間を思いやる。そんな奏に憧れたんだ！」
堀「そうですよ！」
どうやらほかの3人も踏みとどまったみたいだ。
奏「み、みんな…」
未那「チッ。まぁいい。他は成功だ…｣
未那は奏に近づく。
未那「た、助けて！あの子が私を襲うの！」
そして急に未那が叫びだした。
白石「あなたは誰？未那に何をする気！？」
奏「え？私は…何も。思い出して！」
松村「あんたなんか知らん！どっか行って！」
未那「他はまだ私の支配下だ…」
橋本「とりあえずここを出よう！」
私は奏の手を引いて出ていく。
白石「ななみん！」
橋本「しーちゃん…」
しーちゃんの目は悲しそうだったが私は前を向く。
未那「チッ。…みんな少し聞いて欲しいことがあるんだ。」
奏「なんでみんなは記憶が変えられてないの？」
橋本「わかんない。でも記憶を変えられそうになった時に今までの思い出が出てきて…その後声が聞こえて、それが偽物って教えてくれたの。」
星野「私も今までの記憶が出てきてて、でも上手く判断できない時にななみんの声ではっきりそれが違うって判断出来た。」
飛鳥「私も！」
堀「私もです。」
てことはあの声がなかったら危なかったってこと？
あの声は一体…誰だったんだろう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2019年3月4日 14時
