217話 ー偽物ー ページ20
奏side
奏「…お前らいつまで抱きついてんだっ！！！」
私はずっと抱きつく7人を引き剥がす。
奏「お前も地味に参加すんなよ！」
橋本「てへ。」
白石「んでこれからどうする？」
白石が急に冷静に戻る。
橋本「そう言えば飛鳥たち！！」
松村「飛鳥たちがどうしたん？」
みんなに作戦の趣旨を伝える。
真夏「それやばくない？」
奏「あぁ、だからすぐに向かうぞ」
桜井「でもみんなは？」
確かにこのまま全員を置いていくわけにはいかないか
西野「ほなら、手分けせへん？」
西野のアイデアで2手に別れることにした。
桜井「じゃあここは任せて！」
生田「みんなは私たちが守る！」
真夏「4人は飛鳥たちの元へ！」
西野「3人のこと頼んだで！」
そう言って4人を残し私たちは飛鳥たちの元へ走る。
橋本「なんかこのメンツでいるの久しぶりだね。」
松村「ほんまや。奏嬉しいやろ？」
奏「別に。」
白石「さっきまで泣いて抱き合ってたくせに。」
奏「お前もな。」
この感じすら懐かしく感じる。
本当に仲間が帰ってきたんだと実感する。
橋本「何笑ってんのさ。」
どうやら私は笑っていたようだ。
松村「気持ち悪いで？」
奏「うっせ！行くぞ！！」
あぁ、仲間ってやっぱいいな。
未那side
私の目の前に映し出された映像は飛鳥さん、星野さん、未央奈の3人が必死に逃げているものだった。
どうやら先程の私の偽物の視点からのものだ。
偽未那「どうやらここまでだな」
飛鳥「はぁはぁ…」
星野「まだ私たちには奏さん達がいるもん。」
だがそれも無駄。なぜなら…
偽未那「無駄だ。白河 奏や橋本 奈々未は既にあなたたちのメンバーに捕まってる頃だ。」
堀「そんな…」
だけどおかしい…
偽未那「ん…？」
偽物の私もなにか違和感に気づく。
偽未那「お前ら…その顔はなんだ？」
星野「だって…ねー？」
飛鳥「うん。」
星野さんと飛鳥さんはそこまで絶望をしていない。
偽未那「なんだ？」
飛鳥「奏達なら、なんか大丈夫な気がする。」
星野「うんうん。」
は？なんでだ？2人相手に数十人だぞ？そんなの…
それにそれだけじゃ…ﾊｯ、こいつら…
偽未那「信頼してるとでも言いたいのか？」
星野「まぁね。それに…」
飛鳥「あんたみたいな偽物に奏も奈々未も…私達も負けたりしない！！」
私とこいつの違いに気づいている！？
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作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2019年3月4日 14時
