211話 ー思い出話ー ページ14
奏side
白石「なんでまだ中に…」
奏「何を驚いてるんだ？元々私を捕まえる予定だったんだろ？
作戦成功じゃないか。よかったな。」
そう言って私はみんなの前に現れる。
西野「なんで。さっきまで散々逃げ回ってたやん。」
奏「まぁね。でもそもそも逃げる理由なんて私にはない。」
生田「何言ってるの？」
私に警戒してるせいか中々先程のように攻撃的ではなくなった。ある人物を除いて
白石「何が目的なのよ。」
その様子を昔の白石に重ねてしまう。
奏「ふふふ。」
と私は笑ってしまった。
白石「何が面白いのよ。」
奏「いや、なんか懐かしくてな」
生駒「そんなことよりさっきの思い出話ってなんなんですか？」
奏「あー気になる？教えてあげるよ。
昔、昔あるところに一人の少女がいました。
その子は小さい頃にアイドルだった母に暴力を振られ兄や弟と逃げ出しました。
ですが逃げ出せず捕まりました。なんとか母から逃れたかった3人に母が出したものはその母を超えること。
そのため彼女はアイドルになることを決意しましたが母のこともありアイドルなんて嫌いでした。それに仲間とつるんでも意味がないと思い、アイドルになってからも仲間には悪いイメージを与え壁を作りました。
ですがその壁を容易く登り超えてメンバーの子達は彼女の元へやってきます。何度壁を置いても。次第にそんな仲間を彼女は本当の仲間と思えるようになりました。
そんなある日、母との約束の日になり彼女は仲間の元を離れることにしました。
しかしメンバー達は彼女の元までやってきて仲間だと言ってくれました。そして彼女はメンバーの元へ帰りました。
真に仲間と呼ぶことができ、自分のことを仲間と呼んでくれる仲間の元へ。」
西野「…」
松村「…」
みんなは黙って話を聞いてくれていた。
その中で代表として白石が前に出る。
白石「それが…あなたってこと？そんなの…」
奏「信じられないよな…私もあんたたち側にいたらそーなってるかもしれない。
だから…もう思い出せとは言わない。でも、一から私を信じてくれないかな。また仲間として…」
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作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2019年3月4日 14時
