106話 ー制服ー ページ8
真冬side
私は天音様に連絡をすることにした。
真冬「もしもし」
天音「あら真冬じゃない。聞いたわ、作戦は失敗したようね」
真冬「申し訳ありません、ですが奴らは私が真夏だと思い込んでいます。
今なら他に何か作戦を…」
天音「いえ、いいわ。しばらくの間は真夏として過ごしなさい。」
天音様はそれを言い残し電話を切られた。
真冬「真夏としてか…」
そして翌日、私は4thに向けた練習をすることになった。
幸村「真夏テンポ早いよ!」
真冬「はい」
ちっ。なんで私がこんなことを。
西野「じっー。」
休みの間、西野が常に私につきっきりでついていた。
いつ真冬に戻ってもいいように監視をするらしい。
既に真冬だということは気づいておらず、容易く騙せるが、こいつといるのはめんどい。
練習も真夏のレベル合わせるため、分かってることを何度も言われる。
本気を出せば私の方が上手いのにこいつは上からグイグイと来る。
西野「真夏ー大丈夫かー?」
真冬「大丈夫だよぉー!」
真夏のテンションでいるのにもそろそろ飽きて来た頃、私たちはとうとう4thのMVを撮ることになった。
今回のシングルは『制服のマネキン』というものでタイトル通り衣装は制服だった。
私は撮影中、真夏のフリを必死に行っていた。
そのためできることをできないフリしてやるのにも慣れた。
だがそのうち変な情が流れて来た。
このまま真夏として生きてはどうだろう…
真夏として生きればもっといい人生になるんじゃないか…
そう考えることが多くなった。
これも全てあいつのせいだ…
西野「真夏ー!どうや?ダンスの方は!」
真冬「ばっちりだよぉー!頑張ってMV完成させようね!」
私は次第に任務を忘れ、西野と仲良くなっていた。
ダメだ。私は復讐するために…
真夏「ダメだよ真冬」
またお前か。今は私がお前なんだ。黙ってろ。
真夏「自分に素直になって」
素直だと?何をいうかと思えば…
真夏「本当はみんなと楽しみたいんでしょ?」
そんなことあるわけないだろ?
真夏「だったらなんで真冬の制服はそんなに濡れてるの?」
真冬「な、ハッ!」
真夏の言った通り私の制服は私の涙で濡れていた。
真冬「これが私と今の感情だとでもいうのか…?」
西野「まーなつ!一緒に行こ!」
…違う。
私は真冬だ。天音様の為に私はいる。
真冬「うん!今行く!」
私の制服は既に私の涙を弾いていた。
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乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年4月30日 22時) (レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年4月23日 1時