147話 ーわかっているー ページ49
真夏side
明らかに私が最近の周りの雰囲気を台無しにしているのはわかっていた。
真冬はあえて私らしく振舞っていてくれたのに、結局私は真冬のようにみんなと仲良くはなれない。
わかっている。わかっているからこそつらい。
真冬と私。本当に必要なのはどっちなの？
みんなはどっちを求めてるの？
奏「真夏」
帰り際、私は奏に呼び止められた。
真夏「どうしたの？」
奏「今日さ…ウチ来ない？」
真夏「え？」
私はその言葉に驚いた。
だが彼女の目を見て、ただならぬ雰囲気を感じ取り、行くことにした。
一体なにを言われるんだろう。
やっぱり私じゃダメってことかな？
それか…
奏「最近さー涙腺弱くて困ってるんだよね？」
真夏「え？」
家に着いて、最初に彼女が発した言葉。
私はよく意味がわからなかった。
奏「みんなといるとさ、なんか楽しさが溢れてきてね。
前はそんなことを楽しむ余裕なんてなかったから」
そっか。お母さんのことを考えてたから…
奏「でもね、やっぱ白石とだけはさ上手くいかなくて」
真夏「そうなの？」
奏「うん、あっちは大して気にしてないと思うんだけどね。
私はどうしても一歩前に踏み出して彼女と話そうとは出来ないの。」
真夏「…」
今の彼女の心境が少しだけ分かる気がする。
私もみんなと上手く接することができなくて。
周りに壁があるような気がする。
奏「でもね…だからこそ、もっと話して見なきゃいけないと思うんだ。
話すのは怖いし、相手がどう思うかも分からない。
でも仲間だから。仲間だからもっと会話をして見なきゃいけないと思うんだ。
だからさ。真夏もみんなともっと楽しみなよ。」
真夏「え？」
奏「真冬か真夏なんて関係ない。
真冬は今、真夏の中にいる。2人は今も1人として頑張ってる。
それでいいじゃん。どっちかを求めてるとかさ、片方が必要とかないんだよ。
真夏あっての真冬だったんだから、真冬あっての真夏にもなれるよ。
私たちはいつでも貴方を待ってるよ？」
いつもとは違い優しく接してくれる彼女の言葉が私の心に１つ１つ染み込むのが分かる。
多分、彼女が一番私の気持ちを理解してくれる人だとわかってるから。
私の涙は止まらず溢れたのだろう。
全てをわかってるから…
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乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年4月30日 22時) (
レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2018年4月23日 1時
