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144話 ーぎこちなさー ページ46

白石side

奏が帰って来て1週間。

彼女を不安視させるものもなくなり一安心とは行かず奏の踊りにはどこかぎこいなさがあった。

松村「なんか変やない?奏。」

まっつんも同じことを考えていた。

白石「まっつんもそう思う?」

橋本「それ私も。なんかどこかぎこちないような」

そう、それはまだ何かを隠しているかのように。

ということでウチら3人は奏を呼び出した。

だけど…

白石「なんで私の家!?」

松村「他に場所あらへんし」

橋本「うんうん」

奏「…」

白石「奏勝手に物漁らないで!?」

とりあえず奏を抑え私たちは奏に何があったか尋ねることにした。

橋本「最近様子が変だよ?」

奏「1週間前の事件。まだ覚えてるよね?」

やはり原因はあの事件にあるようだった。

白石「うんね

奏「実はねあの時…みんなが助けに来てくれるほんの少し前。」




天音「貴方にいいことを教えてあげる。

あなたの大切な妹。葵。あの子は朔夜が孤児院から拾ったと言っていたけど、あの子私の子だから。」

奏「え。」

天音「いつかあの子は私を超える。貴方には成し遂げられなかったことをね。

そしてあの子は私とあの人の…大切な子。」




橋本「そんなことが…」

松村「つまり葵ちゃんは奏とは血が繋がってるけどお父さんは違う人ってことやな」

彼女は声は出さなかったが軽く頷く。

白石「そして葵ちゃんがいつか母のようになるんじゃないかって怯えてるってわけ」

これもはっきりとは声を出さず頷く。

白石「あんたバカ?そんなことで悩んでたの?

呆れて何も出てこない。」

嘘だ。私は彼女の心の傷がはっきりと見える。

だけどこういうやり方でしか彼女を救うことはできないから。

白石「んな先のことはその時になったら考えるの。

今はしっかり葵ちゃんと向かい合っていくの。

父親が違うから何?貴方達は家族なんでしょ?

だったら今まで通りでいいじゃん。

今まで通り家族のままで…」

私が言い終わる頃には彼女は涙を流していた。

奏「悪い。最近涙もろくなって来て…」

松村「謝らへんでええよ?うちらの前だけでええから、たまには頼ってよ。

じゃなきゃ奏また1人で抱え込むやろ?」

橋本「その背中に背負ったもの、私たちにも背負わせてよ。もう仲間でしょ?」

奏「うん、ありがと」

少しずつ私たちは前に進む。

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乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年4月30日 22時) (レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年4月23日 1時

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