133話 ー先にー ページ35
白石side
白石「…」
松村「まいやん？」
私がぼーっと走っていたのをさゆりんが気にかけて話しかけてくれた。
橋本「大丈夫？」
白石「うん、でもみんなと連絡が繋がらなくなったし…」
先程から玲香や飛鳥、真冬達と連絡が繋がらなくなった。
橋本「今は無事であることを祈ることしかできないよ。」
白石「そうだね」
松村「見て！誰かおる！」
広いところに出るとそこには私達の目の前にある人物が現れた。
松村「…奏！」
それは他ならない奏だった。
奏「本当にここまで来たんだな…
だけど…帰れ
他の奴らは既にこちらで確保してある。
そいつらを連れて帰れ。もう私には関わるな…」
そう言い残し彼女は逆の方へ向き歩き出す。
橋本「待って！！」
一葉「ここから先は通行止めです」
今度は以前会ったグループの人が現れた。
奏「…」
奏はまた1人で進んでいってしまう。
なのに…体が動かない。なんで…大切な人を失いかけてるのに。
松村「…まいやん先に行って」
白石「え？」
橋本「うん、ここは私達がなんとかするから奏を追って」
でもさゆりんも奈々未も私より奏の事を…
松村「うちらが行くよりまいやんが行くほうが今はいい！」
橋本「大丈夫後で必ず追うから！」
松村／橋本「後は任せた！」
そう言って2人は目の前の子を抑える。
一葉「どけ！邪魔をするな！」
松村「まいやん！早く！」
橋本「奏を止めて！」
白石「2人共…うん！」
私は2人に後押しされて奏を追う。
お願い届いて…
また広いところに出るとそこで奏がまたもや待っていた。
白石「奏…」
奏「なんでだ！なんで来るんだよ！！」
その声の大きさは今まで聞いたことのないものだった。
奏「頼む…もう私には関わるなよ。」
奏の顔を見てある事を確信する。
もう間違わない…
白石「だったら泣かないでよ。私達に本心を言ってよ！」
奏「…」
彼女は首を横に振る。
白石「仲間でしょ！？」
奏「もう違うだよ。私とお前は別の世界にいる。
こっちに来ることは出来ないんだ。
だから…もう二度と私の前に現れないでくれ」
その顔にはもう微塵悲しさもなかった。
白石「嘘でしょ…」
奏「じゃあな」
止めなきゃ。分かってるのに…
体が前に出ない…
そして彼女は私の前からいなくなった。
残り時間10時間40分
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乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年4月30日 22時) (
レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃木坂46御三家神 | 作成日時：2018年4月23日 1時
