116話 ー変貌ー ページ18
奏side
とうとう母の暴力に耐えられなくなった私たちは父に助けを乞うことにした。
父はすぐに母と話し合いをして、母は2度と暴力を振るわないと誓った。
だがその翌日には私の腹を思いっきり蹴り飛ばした。
父はそれに怒り離婚話を切り出した。
結果は案外呆気のないものだった。
離婚は成立したのだ。
もちろん親権は父が持つという形で。
だがそれは母の思惑に過ぎなかった。
ある日私と兄と父が出かけていた帰り。
父は運転中に事故を起こした。
これは父の過失と言うことになっていたが当時車に居合わせた兄が言うにはブレーキを掛けようとした父の車は一切止まろうとしなかったらしい。
そのまま事故を起こし兄は特に大きな怪我には繋がらなかった。
だが父は亡くなり、私は記憶を失った。
なのでここまでの記憶は全て私が兄から聞いたことだ。
そして結局親権は母に戻り私たちはまた母と過ごすこととなった。
だがその頃には母の腹には大輝がいた。
恐らく父との最後の子だろう。
私たちは大輝が生まれてから母の元を去ることを決意した。
そして大輝が生まれるまで母に何をされても逃げることなく立ち向かうことにした。
間も無くして大輝が生まれて私たちは作戦を決行しようとした。
だがその作戦は呆気なく失敗に終わり私たちは母の目の前に連行された。
天音「何を考えるのかしら?」
その頃には母はまた一段と変貌を遂げ、今度は穏健派を通しつつ、急にキレることがあった。
朔夜「俺たちはもう貴方とは暮らせない!」
兄は思いっきって心の内を明かした。
天音「あらそう。でも貴方達は私から離れられない。永遠にね」
奏「嫌だ!私はお兄ちゃんと大輝と3人で居たい!」
天音「奏…そんなこと言うなんて。お仕置きが足りないのかしら」
私は心の底から怯えた。
朔夜「やめろ!」
兄がそれを見て助けに入る。
それを見て母は何かを思いついた。
天音「なら期間を渡すわ。今から5年後。それまでに私を超えなさい。」
母の出した課題は私が母のアイドルとしての地位を超えることだった。
だがそんなのは当然叶うはずもなく、私はアイドルに対して…いや、アイドルとして生きた母を心の底から嫌った。
これが私がアイドルを嫌うこととなったきっかけである。
そこから母の知り合いである幸村先生と出会い、そして乃木坂46と出会った。
だが月日が経つのは速く、その5年はもうすぐに迫って居た。
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乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年4月30日 22時) (レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年4月23日 1時