112話 ー選抜のみー ページ14
奏side
朝起きると兄貴からの着信が10件を超えていて私はとても驚いた。
奏「もしもし?」
朔夜「おー、やっと出たか。そこにメンバーもいるよな?」
私は周りを見渡す。
奏「いない」
「「いるでしょ!」」
私の軽いボケに周りが突っ込んだことで兄貴もみんないることがわかった。
朔夜「とりあえず今日は乃木どこの収録これからやるから今から2時間後にスタジオに来てくれ。
そこにいる全員をつれてこい」
それを伝え電話を切る兄貴。
その後からは私たちは慌てて片付けをして軽いメイクをしてスクールを出た。
ちょうどそれから2時間後にスタジオにつきなんとか間に合った。
白石「それで何をするの?」
橋本「今確認したら映画の試写会みたいなもんだって」
生田「何それ」
そんな軽い会話はすぐにやむ。
朔夜「みなさんに集まってもらったのはただの試写会の為ではありません。」
兄貴の声のトーンを聞いて私たちは少しずつ嫌な予感がする。
朔夜「今回集まってもらったのは5thシングルの選抜発表をするために集まってもらいました」
「!!」
それを聞いて一気にざわつく。
今までの選抜発表は事前にいつ行うか聞かされていたが今回は急遽だったので心の準備も出来ていないのだろう。
泣いてしまうメンバーも出るぐらいだ。
朔夜「それでは発表方法を伝えます。
今回は発表ルームに全メンバーの名前が書かれたカードが置いてありカードをめくると選抜の方は『選抜』と書かれており、それ以外の方は何も書かれていません。
また選抜入りしたメンバーは新選抜ルームへ移動します。
そして今回はカードを開く為の順番は決められておらず行きたい人から自分の意志で合否を確認しに行く形となってます。
ここにはカウンターが設置されており、合格者が出ると1つ減り選抜メンバーの残枠が確認できるようになっていますがカウンターの表示が0となった時点で選抜発表が終わります。
さらに今日は選抜かだけを伝え明日の選抜メンバーだけでのフォーメーション発表も実施します。」
つまり今日は選抜かそうではないかだけ…
朔夜「それではどうぞ」
どうぞという言葉を聞いても誰も動こうとはしない。
動く自信がないのではなく、まだ状況を飲み込めていないのだ。
だが私はそんなことをしてる暇はない。
奏「フゥー」
私は大きく深呼吸してから立ち上がり部屋を後にする。
奏「私には時間がない」
そう心にいい聞かせて。
55人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃木坂46御三家神(プロフ) - 白野☆飛華さん» コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年4月30日 22時) (レス) id: 6381b8a062 (このIDを非表示/違反報告)
白野☆飛華 - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月30日 16時) (レス) id: ef4579566d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:乃木坂46御三家神 | 作成日時:2018年4月23日 1時