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紗奈「だーかーら！Aには絶対Aラインが似合うねんって！！」
茉耶「ちゃうって！Aの可愛さなら絶対プリンセスラインやって！！」
紗奈「絶っ対、Aライン！」
茉耶「絶っ対、プリンセスライン！」
紗奈「A！」
茉耶「プリンセス！」
『二人とも！おっ落ち着いて…！』
かれこれ、１時間は言い合いを続けている二人。
最初はお互いの近況報告だったり、紗奈や茉耶の恋バナで盛り上がっていたんだけど…
いつの間にか私の結婚式の話になって、式で着るウエディングドレスの話に。
二人共、私に似合うデザインはこれだ！って言い合いを始めちゃって…
紗奈「〜ｯ、こうなったらAに決めてもらおうや…！」
茉耶「そうやな…！」
紗・茉「「A！！どっち着たい！？ 」」
『は、はいっ！』
二人の迫力に、思わず座っていたソファからラグの上に正座。
ジィ〜っと、二人に見つめられる中何て言おうか…
でも、黙っててもしょうがないし…
『あのね、……実は哲人が神前式にしよって…』
紗・茉「「……神前式？」」
紗奈「神前式って…あの？」
茉耶「白無垢…？」
二人も私と同じように、ソファから降りて私の前に並んで正座する。
二人の目を見て、返事の代わりに頷く。
紗・茉「「きゃー！！ホンマに！？絶対、A似合うやん！！」」
茉耶「Aの肌白いから絶対映えるやん！」
紗奈「え、やばい…そんなん綺麗過ぎて私、泣くわ」
さっきまで洋装婚で盛り上がっていたから、どうかなって思ったけど…
凄く喜んでくれて、更に盛り上がる二人の姿に私も嬉しくなる。
茉耶「場所は？もう決めてんの？」
紗奈「下見は？もう行ったん？」
『大体の場所は決めたけど…下見はまだ…』
紗奈「は？山田なにしてんねん…！」
茉耶「あいつ…！もうさ、ウチらで下見行こ？」
『ふふ、ありがとう。でも大丈夫、開幕戦が延期になったから二人の時間がある時に見に行くつもり』
紗奈「あー…そういえば延期になったんだっけ？」
『…うん』
茉耶「そっかぁ……山田にはAの為にも頑張ってもらわなきゃね〜」
紗奈「そうそう、私達の可愛いAと結婚したんやから結果出さな許さへんわ！」
茉耶「ねー！」
紗奈と茉耶は結構、哲人に厳しい…。
哲人も言ってたっけ？
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作者名：しめじ。 | 作成日時：2020年3月23日 23時
