Der geliebte Mensch auf der Welt ２ (ページ17)

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「あ、せや…Aケーキあるで」

『…もしかして用意してくれたの？』

びっくりして思わず首だけ振り返れば、ニコニコ顔の哲人。

「まぁ、俺受け取りに行かれへんから山内さんにお願いしてんけど…」

『えー…全然気づかなかった』

「せやろ？山内さんに頑張ってもらってん。Aに気付かれんようにすんの難しかったわー(笑)」

『ふふ、嬉しい』

「ん。ほな、夜ご飯の後に食べよか(笑)」

『うん！』

私の為に山ちゃんに頼んでケーキを用意してくれた哲人。

嬉しいなぁ…(笑)

「…A、髪伸びたな」

哲人が、アップにした髪から垂れる後れ毛に触れながらそう呟く。

『やっぱり？……切ろうかなぁ』

「…切りたいん？」

『んー…でもお風呂入る時は、髪アップにできるから楽なんだよね』

「ふーん……俺は長い方が好きやな」

『ふふ、哲人はロングの方が好き？』

「おん。短いのも似合ってるけど…」

『けど…？』

「アップにしたらキスしやすいやん」

ほら、こんな風にって…項に口付けられる。

『んっ…哲人…』

「A…」

項から首筋、肩にかけて哲人の唇が這う。

「A…」

哲人の、私の名前を呼ぶ声に熱がこもった。