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西郡「…奈良崎」

『何ですか?』

西郡「…あの二人、どうなると思う?」

『…小机先生とマスター?』

西郡「…あぁ」

『ふふふ…西郡先生でも気になるんですね』

西郡「……恋愛は脳の機能の問題だからな…そこから攻めていく」

『…?』

西郡「俺と付き合え」

『…え?』

西郡「聞こえなかったのか?俺と…」


伏見「新部長!救命から連絡です!工事で大規模事故、怪我人…20人以上…」



深山「奈良崎…!行くわよ!」

『はい…!…西郡先生、行きましょう!』

西郡「あぁ…行くぞ!」






監督「…カット!!」

スタッフ「お疲れ様です!Aさん、永山さんクランクアップですー!」


ラストのシーン。
演出兼監督の大塚さんの声が響いた。
スタッフさんの言葉に、ホッと肩の力を抜く。



永山「Aちゃん、お疲れ様」

『お疲れ様です(笑)』



西郡先生役の絢斗さんが声を掛けて下さって少し立ち話をしていると、マネージャーの山ちゃんがやって来た。



山内「A、この後送るわ」

『いいの?山ちゃん忙しいのに…』

山内「あら、大丈夫よ!Aほど忙しくないもの(笑)」

『え〜…じゃあ、お願いしようかな(笑)』

山内「はいはい。さっさと着替えに行くわよー。永山君もまたね〜」


『はーい!…じゃあ絢斗さん、お先に失礼します』

永山「うん、またね(笑)」



絢斗さんに挨拶をしてから山ちゃんと一緒に控室へ。
控室の扉を山ちゃんが開けてくれたのでお礼を言って中に入り、撮影衣装から私服に着替える。




山内「もう出れる?」

『んー…リップだけ塗り直そうかな』


そう言って鞄の中にある化粧ポーチから手鏡とリップクリームを取り出して唇に。


優しいバニラの香りがお気に入り。



山内「あら、リップクリームなのね?てっきりAがお気に入りのディオールの口紅だと思った」


そう言って不思議そうに私を見る山ちゃん。




『んー…唇、荒れてるしつけたらダメかなって』

山内「へー、Aいつも気をつけてるのにね」



明日、私のオススメのリップクリーム持ってくるわね〜…って、ニコニコ笑いながら言ってくれる山ちゃん。


山ちゃん、ごめんなさい…

朝、哲人の唇が荒れてたから治るまではキスの時に口紅つけたらダメだろうなって意味だったなんて恥ずかしくて言えない…




山内「A行くわよ〜」

『は、はーい…』



どうか山ちゃんが気付きませんように…!!

・→←リップクリーム



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設定タグ:プロ野球 , 山田哲人 , 女優   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しめじ。 | 作成日時:2020年3月23日 23時

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