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A視点
その時、脳裏から危険信号のようなものが鳴った気がした。
彼と接触してはいけない、感づかれてはいけないと。
今後、このことが何かのきっかけになると。
あぁ、頭が痛い。
こんな時に限って悪いことが起きる。
ダメだ、めまいがする。辛い。
『もう、ダメ…だ。』
ふらっと、謎の浮遊感を感じる。
視界が迫ばり、目の前の赤と黒の彼が駆け寄ってくる。
あぁ、こっちに来ないで。来てはいけない。
ダメだ、目を開けていられな…ぃ
そんな時、ずっと感じていた浮遊感が突如として失われた。
自分に向かって声をかける人影が見える。
誰だろう、目を細めて視点を合わせる。
そこにいたのは、
「大丈夫ですか！？」
『！…ザクロ…さん？』
ザクロさんだった。
「水分取らずに回ってたから熱中症になったんですよ！」
『あ、そういえば…とって…なかった…です』
「あぁー、もう。少し失礼しますよ」
彼は私を抱きかかえ、木陰の方へと移動を開始する。
薄れていく意識の中、黒と赤の彼を探す。
二人は私とすれ違い、別方向へと歩き出していた。
が、黒の彼がこちらを向き目が会う。
瞬きをした時にはもう彼は視線を外していた。
気のせいかと思い気を緩めると
それと同時に瞼が重くなり、視界が暗くなった。
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gr視点
目の前にいるのは美しい女性であった。
儚く可憐でまさに絵にかいたような美しい女性である。
彼女の方へと視線を送っていると
目の前の彼女の足元が突如としてふらつき、倒れかける。
gr「トン氏行くぞ」
tn「っせやな。危ないわ」
トントンとともにその女性の方へと駆け寄ろとする。
が、一足早く後ろから走ってきた男が彼女の体を支えた。
その男の姿に俺は唖然とした。
多分トントンも同じであろう。
tn「なぁ、グルさん。あれって」
gr「あぁ、”ショッピ”だな」
目の前にいる男、いやショッピは必死に女性に声をかけ、
女性を抱きかかえて木陰の方へと走っていった。
tn「あぁ、怪我がなくて良かったな、グルさん」
gr「そう…だな」
視点をトントンの方へと戻し、歩き始める。
が、頭から彼女のことが離れない。
つい気になってしまい、後ろを振り向く。
その時、彼女と視線があった。
目を大きく開けこちらを見ていた。
…、いや、気のせいだな。
俺はトントンのほうへ視点を戻し、
祭りの散策を再開した。
この胸の高鳴りはまだ消えそうにない。
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目が合うを会うと書いてるのはあえてです。
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スムージー557 - あっ！そうなんですか？！最後まで楽しんで読みます！ (2020年5月14日 8時) (
レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - スムージー557さん» ありがとうございます！そう言っていただき、誠に嬉しいです。この作品は完結してるので、よければ最後まで見ていただけると嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年5月10日 23時) (レス) id: d18159012f (このIDを非表示/違反報告)
スムージー557 - 面白かったです！これくらいしか私には言えませんが、更新頑張ってください！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - めぅみ。さん» ありがとうございます！私的にはご指摘は大歓迎なので、よければこれからもおかしな部分がありましたら、よろしくお願いします！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 974c74a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
めぅみ。 - 良かった〜！こういうのは指摘したら怒ったりする作者さんってたまにいるんですよね〜…。やっぱりいい作品を書く人は心が優しいんですね！これからも陰ながら応援してますね！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: ac2c3b7cbc (このIDを非表示/違反報告)
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