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A視点
私はかつて”有能”だった。
どの分野でも優れていて、周りから称賛され、幹部の座も勝ち取った。
そんな私が”無能”になったのは、ある一つの事件がきっかけである。
それは、私が幹部となった、初めての戦争だった。
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gr「さぁ、諸君。戦争をしよう」
一同「ハイル・グルッペン！」
黒の彼の一声から戦争は始まった。
私は遠距離部隊として働いており、
後ろから彼らの援護をしていた。
『よっし、やりぃ！』
彼らのことを狙うやつらは許さない。
彼らを殺すやつらは私が許さない。
そんなことを強く思いながら、私は戦線へと立っていた。
ここまではよかったのである。
戦争がはじまり、終盤となったころのことである。
彼らの背中を見ながら援護をする私は後ろにいる殺した敵が生きていることに気づかなかった。
「せめてｯ、お前はｯ、ﾊｯﾊ、ﾀﾋね!!!!」
後ろにいた敵は私とともに援護をしている薄紫の彼に向けて瓶を投げたのである。
『ショッピ君！よけて！！』
syp「！」
そう発したときにはすでに遅く、彼の目の前にはもう瓶があった。
武器を投げ捨て、薄紫の彼の方へと走る。
彼には危機一髪で瓶が当たることはなく、
投げた瓶は私にぶつかり、はじけ飛んだ。
ガラス片にあたらなかったのはいいものの、
中に入っていた液体を直で触れてしまった私は無事ですむことはなく、医務室へと運ばれた。
目を覚ました時には沢山の幹部の人に囲まれて声をかけられた。
薄紫の彼は涙を浮かべ、
syp「俺のせいで、ごめんなさい…。」
そう謝った。
彼の頭をなで、
『大丈夫。ショッピ君が無事でよかった。』
そう声をかけた。
薄水色の彼が言うには、私がかかった薬は脳、動きなどが半永久的に低下し続ける薬であり、
現在その対処法などは見つかっていないそうだ。
怪我をした当時、彼らは心配をし、声を掛け合い助けてくれた。
でも、彼らが頑張っても私の能力は低下し続けるだけで、なんの助けにもならなかった。
悔しさに涙をこぼす者がいた。無力さに嘆く者もいた。
そんな気持ちも日が経つにつれ、忘れていくもので、
日が経つにつれ、だんだんめんどくさくなってきて、
日が経つにつれ、誰も私のことを助けてくれることはなくなって、
日が経つにつれ、みんな私の事を邪魔ものとして扱うようになって、
日が経つにつれ、無能と呼ばれるようになっていた。
-------------------
こうして、今の私がいる。
『”ねぇ、いつまで生きるつもりなの？貴方はもういらない。”』
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スムージー557 - あっ！そうなんですか？！最後まで楽しんで読みます！ (2020年5月14日 8時) (
レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - スムージー557さん» ありがとうございます！そう言っていただき、誠に嬉しいです。この作品は完結してるので、よければ最後まで見ていただけると嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年5月10日 23時) (レス) id: d18159012f (このIDを非表示/違反報告)
スムージー557 - 面白かったです！これくらいしか私には言えませんが、更新頑張ってください！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - めぅみ。さん» ありがとうございます！私的にはご指摘は大歓迎なので、よければこれからもおかしな部分がありましたら、よろしくお願いします！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 974c74a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
めぅみ。 - 良かった〜！こういうのは指摘したら怒ったりする作者さんってたまにいるんですよね〜…。やっぱりいい作品を書く人は心が優しいんですね！これからも陰ながら応援してますね！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: ac2c3b7cbc (このIDを非表示/違反報告)
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