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A視点
いつもとは目覚めの悪い朝に少し不機嫌になりながらも
布団から体を起こす。
あの日以降、かなりの警戒心を持ちながら毎日を過ごしているが、
スパイの証拠になりそうなものは未だにつかめていなかった。
今日は、A・オルデュールではなく、
A・シャーロットとして、少し罪悪感を感じながら
黒の彼からスパイの件について聞きだしていた。
『スパイの件ってそこまで深刻になってきたんですね』
gr「あぁ、国の最大秘密が敵国にばれる前にスパイは始末しなくては…。」
『見つかるといいですね…。』
gr「あぁ。…。お前はスパイではないよな？」
『そんなことする人に見えます？』
gr「見えるといったらどうする？」
『それは…必死に弁解しますね』
gr「そうか」
彼は少し笑みを浮かべた。
『なんか変なこといいました？私。』
gr「いや、変というか、なんとういか。面白い」
『…。貴方という人はよくわからないです』
紅茶を一飲みし、一息つく。
彼は国の総統ということもあり、スパイの件について人並みは知っている。
でも、一般市民にその情報を全て渡すわけにもいかず、全ては話してくれなかった。
情報をつかんでいたとしても、それは確実なことではないことが多い。
多くのことがあやふやの状態のままであった。
gr「にしても、女性とこんな話するのは初めてだな」
『え？』
gr「ほら、女性ってあれだろ？好きな香水とかブランドとかの話しかしないじゃないか」
『まぁ、確かに』
gr「それに比べてAはそんな話全くしないだろ？」
『まぁ、私はそこら辺の知識が劣っていますからね』
gr「そうか」
『女性らしくないですかね』
gr「いや、こちらとしてもそっちの方が話しやすい」
『それはよかったです』
初期のころから感じていた息苦しさは
会う回数を重ねるごとになくなっていた。
私としても、こっちの方が話しやすいと思っている。
時計を見て、そろそろ城の自室に帰らなければいけないことを気づく。
『それでは、今日はここらへんで失礼します。』
gr「あぁ、わかったゾ」
最初は家まで送らせてくれない私を心配していた彼も
私が毎回断っていたので、追いかけてくることもなかった。
-------------------
部屋に帰って黒の彼から聞き出した情報を紙に書きとめる。
情報を残すことは危険であるが、
あの日、あの時にかかった薬には記憶力が低下する部分も含まれている。
だから字で残す必要があるのであった。
…ダメだ。時間が情報が足りない。
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スムージー557 - あっ！そうなんですか？！最後まで楽しんで読みます！ (2020年5月14日 8時) (
レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - スムージー557さん» ありがとうございます！そう言っていただき、誠に嬉しいです。この作品は完結してるので、よければ最後まで見ていただけると嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年5月10日 23時) (レス) id: d18159012f (このIDを非表示/違反報告)
スムージー557 - 面白かったです！これくらいしか私には言えませんが、更新頑張ってください！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - めぅみ。さん» ありがとうございます！私的にはご指摘は大歓迎なので、よければこれからもおかしな部分がありましたら、よろしくお願いします！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 974c74a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
めぅみ。 - 良かった〜！こういうのは指摘したら怒ったりする作者さんってたまにいるんですよね〜…。やっぱりいい作品を書く人は心が優しいんですね！これからも陰ながら応援してますね！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: ac2c3b7cbc (このIDを非表示/違反報告)
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