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one_hundred__thirty ページ8

Your side







一条家に来て3日たった。

今日も始まる平和な1日。
3日前の私では、考えられないような平和な1日。

階段を降りて、リビングに向かう。


恋「あら、時雨。おはよう。」


「おはよ……。」


ようやくマトモに挨拶ができるようになった。

ふと、あることに気がつく。


「………?」


氷雨という人と、五月雨という人がいない。
千雨さんは、仕事だから、分かるけれど、2人は、なぜいないのだろう。

私が周りをキョロキョロしていると、それを察したのか、恋時さんが、こう言った。


恋「氷雨と、五月雨のこと、気になるの?」


「……………(コクン」


恋「………!!ふふ♪2人なら、学校よ。」

恋「(やっと、私たちに興味をわかせてくれたのね♪)」


「がっ……こう…………?」


恋「そう。学校。2人は、そこに、勉強しに行ってるのよ。」


「そっか………。」


それだけ行って、また部屋に戻ろうとした。
けれど、恋時さんに呼び止められ、後ろを振り返る。


恋「その、長い髪、切らない?」


「これを…?」


私は、今まで、家の外に出してもらえなかった。

なんでも、私は、存在したら、いけないからって。

だから、髪を切りに行くことができなかったし、
元母親も、切ってくれることがなかったから、
ぼうぼうに伸びてしまっている。


恋「そうよ♪長くなりすぎて、邪魔でしょ?」


「………うん。じゃあ、切る。」


恋「ふふふ♪分かったわ♪」


今日、私は、はじめて、髪を切る。



*****


氷雨 side




今日は、月曜日。
先週の金曜日、俺の家に、時雨が来た。

父さんの話だと、捨て子らしい……。

時雨と、初めて会った時、アイツは、何もかもを疑っていて、俺たちを警戒していた。
信じられない、怖い。
そんな瞳をしていた。

だけど、昨日、時雨がはじめて、自分から、俺に[おはよう]って、言ってくれた。

まだ瞳は暗いままだったけれど、
少しだけ、光が宿ったようにも見えた。

少しだけ信用してくれた。

すごく、嬉しかった。
今まで、妹がいなかったから、余計に。


氷雨「ただいま〜。時雨、母さん。」


俺は、今、小学四年生。
たまたま今日の授業が、午前までだったため、
早く時雨に会うために走って帰って来た。


恋「あら、おかえり♪」


妙に機嫌の良い母さん。
何かあったのか?


恋「ちょっと、見て♪」


そう言って、母さんは、
自分の部屋にいる時雨を呼びに行った。

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向日葵(プロフ) - かさきゅんだいすきさん、お願いします! (2017年2月28日 16時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)
かさきゅんだいすき(プロフ) - 時間あったら主人公ちゃん書いてみよ (2017年2月28日 6時) (レス) id: f8e71b9870 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - お願いします! (2017年2月27日 17時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)
ぼっち蜜柑(プロフ) - 向日葵さん» 描けました!えーと、ボードにいってそこで貼っても良いですか? (2017年2月26日 20時) (レス) id: 3d3a06b6c6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - お願いします!ぜひ!ぼっち蜜柑さん! (2017年2月25日 21時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2017年2月18日 23時

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