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one_hundred__thirty_five ページ13

Your side









ふわふわと色のない世界にいる私。
右を見ても、左を見ても、上も下も、何もない。


?「杏…。」


1度だけ聞いた声が聞こえて、振り返る。
そこには、あの子が……。


「イトナっ………。」


お母さんが、前に家に連れてきた子だ。
なんでも、お母さんの友達の子らしい。


糸「会いたかった。」


「うんっ……。」


初めてできた友達だった。
少しの間しか、遊べなかった。
だけど、私には、それだけで充分だった。


糸『俺たち、幼馴染だよな…?』


イトナが家に帰る直前に、そう言った。


『幼馴染って……?』


糸『小さいときから、仲の良かった人のこと。』


そんなに、遊んでないよね…?
そう思ったけど、グッと飲み込む。


『うんッ!』


幼馴染というフレーズがとても嬉しくて、
強く頷いた。


糸「杏………。」


「なあに…?」


糸「俺、もう、行かないと……。」


「え…………。」


イトナを見ると、足から、どんどん消えていっていた。


「うそ……。」


糸「忘れんなよ、俺のこと。」


「私のことも!忘れないでっ………。」


糸「あぁ。」


言い終わると同時に、イトナが完全に消えた。

何もない世界で、また、1人になる。

悲しくて辛くて怖くて、
涙が出そうになる。


?「時雨!!!」


聞きなれない新しい名前を呼ばれて、後ろを振り返る。


氷雨「時雨!!!」


そこには、私の名前を大きな声で呼ぶ彼が。


五月雨「時雨!」


恋&千「時雨!」


何度も何度も繰り返し呼ぶ私の名前。

次第に、色のない世界に、赤や青、黄色や緑、ピンクに紫といった色がつき始める。


「ッ………。」


私は、走った。
私の名前を呼んでくれる彼らのもとに。

ようやく辿り着いて、“兄さん”に飛びつく。


氷雨「うおっ…と。」


体勢を崩しそうになりながらも、
抱きかかえてくれる兄さん。

隣からは、“姉さん”や、“母さん”、“父さん”が頭を撫でてくれる。


全_貴「時雨………。」


「うん!!」


その瞬間、世界が弾け飛んだ。

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  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!

ラッキーキャラ

雪村あかり


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向日葵(プロフ) - かさきゅんだいすきさん、お願いします! (2017年2月28日 16時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)
かさきゅんだいすき(プロフ) - 時間あったら主人公ちゃん書いてみよ (2017年2月28日 6時) (レス) id: f8e71b9870 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - お願いします! (2017年2月27日 17時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)
ぼっち蜜柑(プロフ) - 向日葵さん» 描けました!えーと、ボードにいってそこで貼っても良いですか? (2017年2月26日 20時) (レス) id: 3d3a06b6c6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - お願いします!ぜひ!ぼっち蜜柑さん! (2017年2月25日 21時) (レス) id: cca88d18cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2017年2月18日 23時

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