【文スト】帰宅したら推しがご飯食べてた

episode.8 ページ8

ドス君が去った後、教室は物凄くざわついた



「村中さんのお兄さんすっごいイケメンだね……てかお兄さんいたんだ……」




『あー、兄、というか、なんというか……』



「ヤベェ、俺二度と自分がイケメンだなんて言えねぇよ……」




そして待っていたのは桜子の台パン



「ねぇ一寸A、何あのイケメン。ドス君そっくりじゃん。なに？トリップかなんか？」



右手に握られている箸は真っ二つに折れている



先程箸を折ったのは桜子だったか……




『えーっと、かくかくしかじか……』





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放課後、家にて




『もう本当に大変だったんだから！！』



「でも、飢え死にするよりマシでしょう？」



『うう……そうだけどさ……』



「また忘れ物した時は僕が届けに行きますね」




『二度と忘れないようにします……』



ドス君は私を見て、ふっと笑った



「貴女は面白い方ですね。退屈しません」



『わ、笑った……ドス君が、いつもの悪い笑顔じゃない……』



「おやおや、悪い笑顔なんてした事ありませんよ」



『否、初登場時から大分悪い顔だったけど……』



私は冷静に突っ込む




それにしても、こんな風に推しと会話出来るって凄い幸せな気分だな



ドス君の事説明したら、桜子は



「私のところにもだざむ来てくれないかなぁ……」



と零していた



なので私はあのおまじないを勧めておいた






「Aー、ドストさーん、夕飯出来たわよー」



そんな母の声が下から聞こえてきた



私とドス君は一緒に階段を降りて行った

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