【文スト】帰宅したら推しがご飯食べてた

episode.19 ページ20

先ずは開会式だ



これは日差しで目が開かないこと以外問題ない



前で発言する人の話なんて正直聞いてない




暑すぎてそんな余裕はない



今も何処にあるかわからないが、テントから母とドス君が見てると考えると辛い







一方テントでは





「Aさんを見つけました。カメラを貸して下さい」




ドス君はカメラから連続でシャッターを鳴らす



「流石に撮りすぎよドストさん。これから色んな競技あるんだから、容量無くなっちゃうわよ」




「そうですね。このくらいにしておきましょう」




既にフォルダ数は百近くになっている






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「ねぇAちゃん、この前のお兄さんって今日来てるの？会いたいんだけど」




「あ、俺も！弟子にして貰いてぇ」



『否、一寸分かんないかな……』




体育会の日までそれか



すると、放送テントからアナウンスが聞こえる




「次は借り物競争か……頑張ろうねA！」



こんなに暑いのに桜子は元気そうだ



信じられない



『うん、頑張ろうね……』





借り物競争は私達二年生の競技だ



だからそこまで時間はかからない気もする





だが問題はお題だ



もし仮に「好きな人」なんて引いたら私はどうすれば良いんだ



今走っている生徒達の中には、「誰かペット連れてきてませんか！！」と叫ぶ人や、誰にも声を掛けれずに家族を探す人もいる




「あ、次Aの番だよ」




『……うん』

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