【文スト】帰宅したら推しがご飯食べてた

episode.13 ページ14

「何なの？お兄さんだからってアンタのものじゃないんだからさ」



彼女は私の胸倉を掴んで言った



『…………』



言い返すと面倒な事になるのは想像が付いたので、取り敢えず不満そうな顔をしておいた




「……もういいよ」



彼女は立ち去っていった




これで終わりだと良いが、ああいう女子はしつこいからな……





何か嫌がらせでもされるだろうか




『あーあ……』




私は教室に戻った









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それから私は帰宅した



すると、母が私の顔を見て駆け寄ってきた




「ちょっと、どうしたのその怪我」



『あー、廊下走ってて顔から転んじゃって……』




「そうなの……気を付けなさいね」



『うん』



そう答えると私は部屋に向かった






部屋の扉を閉めると、私はドアの前にしゃがみ込んだ




あの子は取り巻きも多いし人気者だ




その子の頼みを断ったとなると、周りから何て言われるか




桜子にまで迷惑をかけて仕舞うかもしれない




そう考えると、自然と涙が溢れてきた



『……ぅ、ふぐ…………っ』




必死に声を殺した



あまり嗚咽を溢しすぎると、母に気付かれてしまう




母まで巻き込む訳にはいかない




「…………」



私は感情がぐちゃぐちゃだったため、閉められたドアの前に立つドス君に気付けなかった

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