ネッ友がマフィアとか聞いてません【文スト】

第十話 ページ10

結局家まで連れてきてしまった……




私は酔った中也さんをソファに寝かせた


『お水持ってきますから、ちょっと待ってて下さいね』



私は水を取りに、キッチンへと向かった



……否、向かおうとした



中也さんに腕を掴まれたため、キッチンに向かう事が出来ない



「おい、何処行くつもりだ？」


『いえ、水を取りに行こうと。あの、離してもらえませんか？』



「やぁだ」


やぁだって言われても……



「こっち来いよ」


『うわぁ！？』



勢いよく腕を引かれ、私はバランスを崩し、中也さんの上に倒れ込んだ


『あーごめんなさいごめんなさい！！すぐ離れますから！』



しかし、中也さんの腕にしっかりホールドされているようで、身動きが取れない



『あの……？』


「……はは、捕まえた」



捕ま……何？



「倒れ込む手前が悪いんだからなぁ。今日はこのまま寝る」



『いやいやいや！おかしいですって！！てかこの体勢きつ……』



「んー？じゃあこうか？」



中也さんが横向きの体勢から仰向けの姿勢になり、私はその上に完全に乗っかる形になった



『あ、あの……その』


「んだよ照れやがって……んじゃあ、おやすみぃ」


中也さんは柔らかく笑った




え、ちょ、マジで寝るの？嘘でしょ？この状態で？



すると、すぐに寝息が聞こえてきた



『本当に寝ちゃった……』



中也さんも寝た事だし、次こそ離れようとした






『え？ちょっと、動けない……力つよ！？』



今夜は寝れない気がしてきた

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