ネッ友がマフィアとか聞いてません【文スト】

第九話 ページ9

数十分後________



『……中也さん』



「あぁ？」



『……まだ二杯目ですけど』



「うるせぇ！俺ぁ酔ってねェよぉ！」



中也さんは顔を赤くしながら言った



……お酒強いって言ってたから負けるかなって思ったけどさ



無駄な心配して損した


めちゃくちゃ弱いじゃんこの人



あれだ、弱くないって思い込んでるタイプだ




「あららー、これはAちゃんの勝ちね」



「ざけんな！おれはまだのめるっての！」



『そんな顔で言われても説得力ないですよ中也さん』


中也さんはそれでも口にお酒を流し込む



「んー、そろそろやめた方がいいんじゃないかしら」



『ですよね……あんまり飲み過ぎても中毒症状起こしちゃいますし』



「そうねー、あら？」



お姉さんさんの視線を辿ると、机に突っ伏して寝息を立てている中也さんがいた



『あー……』



「Aちゃん、悪いけど、お店に置いておく訳にも行かないし連れて帰ってくれる？」



『え！？うちに？』


「そう、いいじゃない彼氏なんだし」



『だから彼氏じゃないですって！』



「うふふ、そうだったわね」



表情からして、信じてもらえてないのは明らかだ



でも、確かに置いて帰る訳にはいかない



『じゃあ連れて帰ります』



「ごめんねAちゃん。次は半額にしてあげるから」



『ありがとうございます。さて、帰りますよ中也さん、起きて下さい』



私は中也さんに肩を貸して店を出た

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