検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:44,299 hit

第二十三話 ページ23

この声は確か……



『太宰、さん?』



「そう!太宰さんだよ」


そう言って太宰さんは私から腕を離した



「音楽に集中するのも良いけど、周りには注意しなきゃ駄目だよ?」



『はい、以後気を付けます』



「うん。じゃあ私はこれで」



『あ、太宰さん!』



私は立ち去ろうとする太宰さんを引き止める



「ん?どうかしたかい?」



『えっと、何かお礼させて下さい!!』



太宰さんは目を見開いた



『あ、えーっと、一応、命を助けて頂いたので……』



「…………そっか」



太宰さんはなんとも言えぬ顔で私を見ている



「……うん。じゃあ折角だし」



『!はい!何でも言って下さい!』



「じゃあさ……」

















『本当にこんなので良かったんですか?』



太宰さんに頼まれたのは、一緒に街をウロウロする事




「嗚呼、勿論。私がこうしたかったから良いんだよ」



『そうですか……』



「ヨコハマって結構良い景色なんだよ?」



『はい!私もそう思います』




なんて事を話しながらぶらぶら街を歩く



「あ、あの水族館良いよねぇ。クラゲが凄く綺麗なんだよ」



『ですよね!中也さんと行った時に見たんですよ』



『綺麗だったなぁ』と話していると太宰さんがこちらを見ている事に気づいた




『……どうかしましたか?』



「嗚呼、何でもないよ」



と、太宰さんはふわりと笑った

第二十四話→←第二十ニ話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さよる(プロフ) - うらミさん» ありがとうございます!中也はだざむに取られそうになったときちゃんと慌ててそうだなって思いまして…… (2022年7月6日 17時) (レス) id: 47b1380100 (このIDを非表示/違反報告)
うらミ - うう……好きすぎました………ちゅやが焦りながらもちゃんと恋してるの可愛くて…………!!!これからも作品の更新頑張って下さい!! (2022年7月6日 17時) (レス) id: ca3ffcc902 (このIDを非表示/違反報告)
さよる(プロフ) - 村人Cさん» コメありがとうございます!本当はもうちょっと取り合いみたいにしたかったんですよぉぉぉぉ!! (2022年6月23日 17時) (レス) id: 47b1380100 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 太宰さんキューーピッドぢゃーーーーん←ハイテンション (2022年6月23日 7時) (レス) @page30 id: 20e5415ecf (このIDを非表示/違反報告)
さよる(プロフ) - 美菜海さん» コメントありがとうございます!ですよね!?愛してるって打つだけでもうしんどいんですよwキスとか絶対書けないwww (2022年6月22日 21時) (レス) id: 47b1380100 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さよる | 作成日時:2022年5月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。