王子と王女 ページ21
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時は更に5年前へと遡り──────…
「医療大国」アイシング王国。
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「……研究結果は以上です。結果から我々は────」
「トリノ王国への遠征で得られた製薬技術は……」
白衣を着た、大勢の大人。
玉座の間に並べられた椅子には、世界各国の優秀な医師、薬剤師、医療技術者達が座っていた。
それぞれが1人の男の前へ出て、それぞれの研究を大勢の聴衆がいる中で発表をする。
この国──アイシング王国では、世界中の国や島から集められた優秀な医療関係者による"医学会"が、年に一度開かれる。
天竜人や世界政府の者も見学するこの"医学会"は、新しい治療法など、医学の最新の知識や技術が得られる為、世界中から注目を浴びていた。
…その"医学会"の様子を、物陰に隠れながら見ている一人の少女。
手には一冊のノートと万年筆を持っていた。
少女はノートを地面に広げ、万年筆を手に持つと、まだぎこちない字で、発表されていく研究を熱心にノートへと書き写していく。
そしてそこへ忍び寄る、一人の少年。
「A？」
貴「…わっ！！…な、何？？」
「おまえ、最近何コソコソやってんだよ。」
貴「べ、別に何も…」
「嘘つけ！！そこ、ノートに何か色々書いてあるじゃんか！」
少年に指摘され、少女はノートを背中に隠した。
貴「…か、カリフには関係ない。」
カリフ「ふーん、あっそ。…というかお前、昨日父上たちの前でおれのこと名前で呼びそうになっただろ。」
貴「あ…ご、ごめん。あの時はつい…」
カリフ「気を付けろよな。絶対に人前ではおれのことは"兄上"って呼べよ。……でないと、父上がうるさいし。」
貴「うん、わかってるよ。…気を付ける。」
少女は遠くにいる一人の男を見つめた。
男はこちらの様子に気付いていないようだった。
…しかし、相変わらず怖い顔をしている。
カリフ「部屋に戻ろう。そろそろ家庭教師のバ…おばさんも来るだろうし。」
貴「……うん。」
前を歩く少年の後ろを、少女もトボトボとついていく。
───本当は…もっと"医学会"を見ていたい。
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銀髪の少年の名前は、
フロースティン・アイシン・G・カリフ。
そして、
綺麗なクリーム色の髪色の少女の名前は、
フロースティン・アイシン・G・A。
───2人は、"医療大国"アイシング王国の王子と王女であった。
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桃千代(プロフ) - 三暁 那保さん» いえいえ！こちらこそ有難うございます！これからも頑張って下さい！！ (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 桃千代さん» ありがとうございます！ 近いうちに、こちらでも公開しますね。素敵なイラスト、本当にありがとうございました！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - 喜んで頂けて本当に嬉しいです！イラスト公開して大丈夫です。有り難うございます！！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 688e39c415 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - イラスト、どうもありがとうございます！ すごい！ 早い！ そして綺麗です！ なんかカッコいいですね！ とても嬉しいです！ ありがとうございます！ こちらのイラスト、私の方でも公開したいのですが、よろしいでしょうか？ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - angel~天使~さん» コメント有難うございます！そんな風に言って頂けるなんて、本当に嬉しいです。更新遅くて本当に申し訳ありません。これから頑張りますね！ (2016年10月8日 13時) (レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃千代 | 作成日時：2016年5月25日 1時
